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2011GW 春の見仏一人旅は大本山巡り
 4/29-5/2、何度目かの京都・奈良ツアーに出かけました。

今回の見仏テーマは、「大本山」です。


もっとも京都や奈良の主要なお寺の多くは大本山率が高いのですが、
今回は少し足を伸ばしてこれまで訪れたことがなかったお寺をいくつか巡ります。

連休前、仕事が立て混んで出発前夜も帰宅したのが深夜1時過ぎ。
旅の支度もそこそに、荷物をリュックとトランクに詰め込む。
もちろん見仏専用のモビリティA-bikeも担ぎます。(ちょっと重いけど;)

発売日に予約したぷらっとこだまプランで京都に向かいます。
新たな強力見仏アイテム”XPERIA arc”を持っていく。
このarcのGPSがすごぶる秀逸に出来ていて、もしも山深い本山道中で遭難したとしても心強い見方になってくれるはず。

:XPERIAのGoogleマップ

新幹線だとドンドン移動している自分が神様になったように見える。
あ、いま実家の近くを通過している!と車窓を見れば一目瞭然なのですが、
別の視点を与えてくれるガジェットはとても楽しい。

さて、京都に到着し、いよいよ最初の大本山、
天台宗総本山 比叡山延暦寺へ向かいます。

比叡山へは、京都から湖西線にのって比叡山の入り口となる坂本駅まで15分程度で到着。
坂本駅からは、比叡山の登山口となるところまで西にまっすぐ、日吉大社の参道を進みます。
古くからここが聖地だったことを思わせる。


さすがに自力で比叡山を登る気力はないので、ケーブルカーに乗ります。
急勾配の坂道をほぼ斜面に対して垂直に登っていく。
山頂までは約2kmあり日本で最長だとか。


山頂は、標高600m超、気温10度。ヒンヤリします。
駅舎は明治時代に作られクラシックな建造でここから琵琶湖の眺めが素晴らしい。

駅から20分ほどで山門到着。

延暦寺は、今から1200年前に伝教大師最澄が開山し、数々の歴史的名僧を生み出した場所
です。慈覚大師円仁、スーパー法力の円珍をはじめ、法然や栄西、親鸞、日蓮といった教科書に出てくる多くのお坊さんが修行した場所です。

拝観料1000円。名門の見物料はいい値段する。
想像した以上に人が多く、一大観光地的雰囲気となってます。

巨大な伽藍の中央は国宝の根本中堂。
徳川家光が再建、ものすごく大きな茅葺きの屋根。

あー根本です。のっけから根本です。根本キタ!



靴を脱ぎ、回廊を進んで本堂へ入ります。

お堂の中の空間もこれまたすごい。団体客に混じって説明と説教を聞いちゃいます。

本尊は、2体の薬師如来。向かって左が坐像で右が立ち姿のもの。
須弥壇は、3メートルほど掘り下げた石畳の上に設置されているので、こちらからは如来の視線と我々の視線がちょうど一致するよう設計されています。

その間には5メートルほどの溝があり、これを煩悩の淵と呼んでいるという。
暗い淵からは、冷気が吹き、話を聞いている間も体がすっかり冷え込みます。

暗がりと距離で如来のディテールはわかりませんが、快慶チックにお顔、そして光背が美しい。

いただきます
ごちろうさま

命の平等、それを超えて命をつなぐこと、そのことに日々感謝すること
そんな説教をじっくりとまじめに聞く時間こそが、ありがたい。

中堂前には急勾配の階段があり、この上に文殊門があります。
中に入れるようになっています。階段のヘリの木が土踏まずを刺激し激しく痛い。
感覚が普段の不摂生を自覚させます。

楼上にはクールな文殊とそれを囲む四天王が守っています。


中堂を左手奥にすすむと大講堂です。
目を引くのが天井に掲げられた坊さんの肖像画の数々。

なにやら全日本肖像画美術協会総裁馬堀方眼善孝先生が書かれたものですが、その劇画チックでエキセントリックなタッチが見ものです。また全日本肖像画美術協会というのが気になります。

釘付けで見上げていたら首がおかしくなりましたが500円で図録「高僧乃絵傳」をゲットしてお土産に。



:境内にも劇画看板が並ぶ

宝物館には、20体ほどの仏像が安置されています。
注目は、五大明王とその眷属の羯羅童子と制多迦童子。

ここのセイタカは悪いよーw
悪さでは屈指じゃないでしょうか。


延暦寺は三塔といって、根本中堂のあるここを東塔、釈迦堂を中心とする西塔、修行場の横川の3エリアで構成されますが、時間都合からここで退却。
バスの待合所で、比叡そばを食す。
山菜にとろろ昆布、出汁の効いた、少しショッパイめの美味しいお蕎麦です。


体が温かくなり、空腹も満たされ幸せ観光見仏気分いっぱいでしたが、
この後、失神するほどの過酷な修行が待ち受けていました。その話は次回。

■リンク

全日本肖像画美術協会

比叡山へ行こう!

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| 奈良・京都を見仏する | 18:10 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
京都市中散策とシメの見仏は醍醐寺(5/2)
最終日のレポートです。
前回のブログエントリーからだいぶ時間がたっちゃいました。

もったいぶっちゃってますが、夜の楽園は、はやり相当にアヤシイ楽園でしたので、ここでの報告は割愛します。ご期待された皆様、申し訳ありません。
五条楽園についてどうしても知りたい方こちらをご参照ください。

このエリア一帯、最近では情緒たっぷりのエリアだけにディープスポットとしての人気も高く、外国人向けのドミトリーやギャラリーも出来ているようです。
それにしても五条楽園というネーミングからして魅惑的この上ない。

ということで、早朝A-Bakeでぶらぷらしながら撮った写真をUPしておきます。


:朝なら安心


:せせらぎ




:立派な構をした元遊郭の素泊まり旅館


:タイルのモザイクが面白い








:むむ!任天堂だ!カルタやトランプを中心に作っていた頃の旧本社。今は資産管理会社が入っているとか。

さて、この日で2010年春のひとり見仏ツアーは最終日。午後2時の新幹線には乗らなくちゃならないです。

あまり遠出するのも忙しないため、駅からの近い京都国立博物館をちゃんと見ておこうとの予定です。

ガイドブックによれば、開館は9時半です。まだ時間があるので市中散策です。

宿からは東本願寺が近い。浄土真宗は阿弥陀仏中心なので見仏的にはあまり期待はできないが、あの東西大伽藍は一度見ておきたくいってみます。


:メインゲートの御影堂門


:鏨の獅子


:立派な灯


:レリーフ

東本願寺ではバカでかい講堂で朝の説法がおこなられており、僕もお邪魔して拝聴します。

「人は誠に生きるのみ」

朝から心に響きます。

西本願寺は、本堂と講堂が東本願寺と逆の配置、東ともにとても立派な建物です。





鴨川沿いに、祇園へ上ル。

朝は静か。

高瀬川に大きな鳥が。風情ありますな。







高瀬川沿いに七条までくだり、博物館へいくとたくさんの人だかり。

「長谷川等伯」

小生が関心があるのは仏像です。

「平常展示館は現在建替工事中につき、平常展示は休止しております。新平常展示館は2013年度の完成予定です。 」

がーん!

またしても。

大切なものを守るにはそれなりの工面が必要なのです。小生の都合に合わせて世の中が動いているわけではないのです。当たり前かw

途方にくれて、また四条方面へ。

三条の交差点付近で鴨川を眺めながら一休みし、地図をみると近くに地下鉄東西線の駅がある。

この路線、どこにつながっているかと目をやると「醍醐」の文字。

まさしくあの醍醐寺のある醍醐。ゴダイゴの醍醐。醍醐味の醍醐である。(クドイ!)

早速、A-Bikeをたたみ地下鉄に飛び乗る。

15分ほどで到着。どうやら醍醐の町は京都中心地に近いベッドタウンのようで、駅を降りると、急速に開拓された町並みだとすぐにわわかります。

地図を見れば、醍醐寺まではそれほど遠くないようです。

住宅地の間を通る広いスロープをグングン上って山方面へ上がる。
すぐに山門到着です。







ムショウにいい感じ。

仁王門では、味わい深い阿吽像が待ってます。





裏手で入場料を払います。

三宝院、伽藍、霊宝館のいずれか2施設の拝観ができます・・1000円、
三宝院、伽藍、霊宝館の3施設の拝観ができます・・1500円。

うーん、金堂・五重塔のある伽藍、仏像がお待ちかねであろう霊宝館は外せない。
三宝院は庭園のようなので、パスしてもかまわないか?

で、ケチりました。これが最後にアダとなるのですが・・

広い伽藍に、大きな金堂、五重塔、重厚で力強くも美しい。
境内は木々が茂り、その中に数々のお堂が隠れるように散在しています。
ウグイスの鳴き声が心地よく、自然に溶け込んだ山寺は実に気持ちがいいです。









さて、こちらの仏様達は、霊宝館に集められています。
国宝や重文4万、総数10万点以上というとんでもない数の寺宝を収蔵するとのこと。



自動ドアが開くと薄暗い館内、おばさんが進路案内される。
左手の部屋の入り口の奥には巨大な展示室の空間が広がり、多数の仏像、仏画が展示されていています。にわかに鼻息が荒くなってしまいます。

手始めは、ガラスケースに収められた50cmサイズの如意輪観音さん。
丸いふくよかな優雅な表情。6本の腕、思惟の座りポーズのバランスがいい。
造作は精緻でどこまで細かく見ても見飽きない。

壁面には、五大明王や大元帥明王を描いた数々の仏画がかけられている。
時代がたっているので、全体的に黒ずんでいあるが、そこに描かれた明王たちの目ヂカラは凄まじい。
前に立って見ているだけで恐怖する感じます。

お待ちかねは、国宝と薬師三尊像。
本尊、頭がデカイ!厳しい目つき、分厚い唇、どっしりしたボディ。
シンプルなデザインの光背に配置された6体の化仏たちとあわせて七仏薬師となる。



重文の五大明王も強烈な個性を放っています。
ひと目見たみたとき「妖怪人間ベム」のベラだと思いました。


:mixiコミュ「似てるよ、この2人・・・」

大威徳明王を乗せる牛は、オトボケ表情。
東寺講堂に残る最古の五大明王についで古いものということですが、作風は全く違い醍醐のものは味わいが深い。

その他にも快慶作の生き生きとした不動明王坐像や檀像風のどっしりとした聖観音像などなど珠玉の寺宝モリモリです。

予期せず素晴らしい仏さまに会えることこそ見仏の醍醐味ですね。

山門を出るとすぐに酒屋さんがあり、ミニ缶ですばらしい仏像との出会いに乾杯!

ということで、2010GW京都ひとり見仏の旅は終了です。



※あとでお土産のポストカードを見て知ったのですが、三宝院には、快慶作のすばらしい弥勒菩薩がいらっしゃるそうです。ガ〜ン!次回にチャレンジ。






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| 奈良・京都を見仏する | 10:41 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
いま、ふたたびの奈良へ
3日目、朝5時起床。

今日は奈良へ向かいます。
仏像の都、そして遷都1300年の奈良を1日だけでも見ておきたい。そして京都から近鉄に乗れば、1時間足らずで南都へ到着します。

目的の仏像は、唐招提寺金堂のゴージャストリオ

初回の見仏ツアーの時は、金堂の改修工事でお会いできなかった仏です。鑑真和尚さんにも前回の見仏でお会いしているため、今回こそ念願をかなえたい!!

駅前の昔ながらのコーヒーショップに入り、モーニングを食べながら唐招提寺一番乗りモードでガイドブックを眺めると、平等院の阿弥陀さんを拝んでおきたくなり、急遽予定変更。

こちらも解体修理のため2回会えなかった尊像です。

■元祖!和式阿弥陀さま



JR奈良線で、宇治についたのが7時半。

流石に参道のお店もまだシャッターが閉まっている。
お寺は、8時半に門扉が開くとのことのですが、鳳凰堂の内部拝観は9時半から。

しかも20分おきに50人ずつしか受け付けないというシステムのため、整理券を並んでもらってくださいとの話。

開扉までは、天気がいいので宇治川や周囲を散策し時間を潰すも、整理券をもらう時間が惜しい。



流石にゴールデンウィークの初日、大盛況の長蛇の列。
47人目で初回整理券をゲット。
定刻となり浄土式庭園の橋を渡り、あの世へダイブします。
先導するおばさんが、よく通る声で、あれこれと注意事項をいい、後を追いかける。



「ザ・日本の仏像」という共通イメージを作り上げた定朝様と呼ばれる阿弥陀如来さん。やさしく、うつくしい。

丈六サイズの大仏を真下より見上げる。不思議と威圧感はない。浄土への約束を求めた貴族達にウケまくったジャパニーズスタイル。

先般の補修作業は、尊像に大きく手をいれるというわけではなく、現状維持のための補修らしく、見た目上の部分では、頬の金箔が若干足され、そして白毫が水晶に変えられたというお話です。
白毫は、それまで木製だったようですが文献上では元来、水晶であり、銀箔を背面に敷き、外光を反射して光り輝く。

ガチャピンのようなオットリとした瞳で、また100年、我々を見守ってください。

せっかくなので宇治抹茶ソフトクリームを食べ、奈良を目指します。


:お土産あ雲中供養菩薩ピンバッジ。オシャレ。

■圧巻!唐招提寺トリオ仏

唐招提寺へは、近鉄西ノ京駅が最寄り駅です。
宇治駅からはアクセスが悪いので、その西側に位置する大久保駅までA-bikeを飛ばします。

大久保駅からは、天理行の直通が利用できる。
30分程度で到着。薬師寺をスルーし、三門前の蕎麦屋で小腹を満たし、仏様とのご対面に備える。準備万端です。



門をくぐると正面に金堂の美しいシルエットが目に入る。
以前は、この金堂全体が大林組と書かれたプレパブの覆いに被さり、無残な状況でしたが、まっすぐに伸びる参道には白い小石が敷詰され、周囲の木々と調和した伽藍は実に美しいです。







金堂内陣には入ることは出来ず、開け放たれた門扉外部より拝観するスタイルでの見仏となります。

建物に収められた3体は、ギュウっと押し込められ、窮屈そう。
ゆえに、その巨体がなおさら大きく見える。
近寄って、覗き込まなければ、お顔まで全体を拝むことができないです。

圧倒的なボリューム感×3

中尊は、毘盧遮那仏。後背に1000体の化仏をつける。
東大寺の大仏以外に作例は少なく、仏教そのもの教義と宇宙全体を表わす。
眉毛は大きな弧を描き、鋭い表情。でっぷとした体躯に太い指。荘厳そのもの。

向かって左手には立ち姿の薬師如来。太股がありえないくらいの重量感。
天平仏特有の生命力がみなぎっています。このフトモモに。

そして、左側には千手観音様。
こちらも立ち姿で、見上げる巨体は貫禄十分。
なんせこの千手観音は本当に千手をお持ちです(正確には911本)。

正面からは後背のごとく広がった手がすさまじい。側面からは剣山のよう。
42本の大きな手、その付け根より小枝のようにニョッキリ生えた小手。
千手によって大きな慈悲を表すといいますが、この異形のカタマリは、仏が人間とは全く違う力を持つことをひと目で教えています。
祈りの表現もここまでくると執念のようで恐ろしい。
いったい、どのくらいの仏師がどのくらいの労力をかけて彫り上げたのか・・




やっぱり奈良はすごい。

なんと立派な平城京である。

ということで、秋篠側沿いのサイクリングコースを北上し、平城京跡地へ。例の1300年イベントがどんな感じか覗いてみます。


■平城遷都1300年祭       

「せんとくん」によって絶大なPR効果を得た、1300年際



広大な遺構の会場へ近づくと、西側にはバスロータリーができていて、何台ものバスが出たり入ったり。
その先には、人の列。平城京歴史館への入場待ちの様。







復元された朱雀門。その手前の広場では、ぜんとくんグッズや奈良土産、地元の飲食店やはたまたミシンの即売まで雑多なお店が並んでいます。

家族やカップルはピクニック気分で、フード類を買い込み、芝生や木陰で食べています。





朱雀門を抜け、はるか先には巨大な大極殿が見えます。
もういいやモードになって奈良公園方面へ。



■やっぱり猿沢池でマッタリがいい

A-Bikeで役所前の坂道を一気に上ると、汗だくです。

三条通りに入り、商店街を進むと、ここに帰ってきたと1年前を思い出し感慨もひとしお。
コンビニで缶ビールを買い、猿沢池で空いているベンチを探し、カラカラのどに流し込む。
池越しに見える五重塔、のんびりと散歩する人々、甲羅干しする亀。
春の陽気に包まれ、ちょっと良い気分になって、すずやかな風に吹かれていると、最高の週末気分です。楽園です。



1時間ほどマッタリとして、奈良公園周辺を散策します。

にぎわう南大門の仁王に挨拶し、四月堂に立ち寄り、丘陵の林の中に入っていけば、木漏れ日に八重桜の花びらが舞う。
小鹿が小生を邪魔モノもような目つきでにらみ草を食む。







鹿苑とは釈迦がはじめて説法をした場所といわれるが、多分こんな美しい場所だったのですかね。

無論、僕には説法をする相手はいませんが、奈良にくるのであれば会いましょうと数日前に連絡をくれた方がいます。
1年前の見仏の時、同じように猿沢池でマッタリしていたときにお声掛けいただいた、ポタラーのタカやんさんです。

この日もタカやんさんは宇治までポタリングに出かけ、小生の予定に合わせてくれたのです。
しばし談笑し、湖畔で食べたかったわらびもちをご馳走になり、黄檗の有名店たま木亭のパンまでいただきました。

こんな再会があるのもA-Bikeのお陰?

タカやんさん、京都育ちで、小生が今回宿泊している五条あたりの土地勘にもお詳しい。

藤原道長の夢見た楽園、鹿苑の楽園、そして公園ベンチでビール。
楽園漬けの1日ですが、僕にはもうひとつ気になる楽園があります。

「五条楽園」

宿から河原町通りを越えると、昭和レトロ情緒たっぷりの看板があり、気になっていました。

「昔の赤線だよ。いってみればわかる。」とタカやんさん。

これは危険な楽園です・・・


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| 奈良・京都を見仏する | 01:09 | comments(11) | trackbacks(0) | pookmark |
知恩院の三門に上がってみた



知恩院の三門内部に入れることを以前知って、ぜひ機会を得たいと願っていた。

ホームページを見ると、なんとGWの期間中やっているというではないか!

こりゃこりゃ行かねばならん。


高月より京都に戻り、A-bikeを飛ばす。

巨大な三門は見る者を圧倒する木造建築として最大の二重門。徳川二代将軍秀忠さんが再建したらしい。



門をくぐると、巨大なオブジェ。
ねぷたのような張子の法然さん。京都美術大学の学生さんによるもの。
荘厳な門に不釣合な様子に拍子抜けをする。



受付と誘導の方々も学生ボランティア?
一生懸命仕事しています。

急な階段を登る。
楼上に立つと、京都市中がさーっと見渡せる。





「風景写真も撮ってはいけません。お寺から言われています。」
すいません・・・でもすでに撮っちゃいました。
撮影しながら落ちる輩がいるからでしょうかね。

ぐるっと半周し、中に入る。

薄暗い中に、中尊釈迦如来坐像、それを取り込む十三の羅漢像。
釈迦は宝冠をかぶり、美形でエキゾチックである。
羅漢も人物サイズ。頭は大きく、暗闇に玉眼が鋭く光り、力がみなぎっている。

天井には、龍と天女が舞う。広さはあっても天井高が低いために独特の密度がある。
ライティングの演出も程よい。お胎内めぐりと似たワクワク体験です。


:京都は雅です。龍が描かれるのは、水の神様だから。水は火から守る。

階段を降りると、巨大桃尻が!!





こちらも芸大生作の天女のようですが、桃尻の隆起に気合入りすぎ!拝観料600円。

修学旅行生で溢れかえる円山公園を抜け、ねねの道、二年坂、参寧坂を散策。オシャレないかにも京都的な店が並び、カップルやら女性グループやらで溢れかえっている。でもA-Bikeであれば階段のある小路もへっちゃらです。





清水寺まで抜け、坂を滑るように下る。
京都の街、満喫です。


松久宗琳佛所
僕の師匠の師匠である昭和の大仏師松久宗琳氏の佛所。入り口には氏の作品が並び、奥は教室になっています。受付の方にお願いして見学させていただきました。


:建仁寺禅居庵摩利支天堂


:摩利支天さんはイノシシに乗っています。開運の神様です。
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| 奈良・京都を見仏する | 00:06 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
東洋のビーナス/向源寺十一面観音に会いにいく(2010GW)



快晴であります。

今日は、日本屈指の十一面観音像である向源寺(渡岸寺観音堂)を見仏です。

2006年秋に上野で開催された「仏像展」は僕の仏像ライフの原点ですが、この催事にも出張しています。

小生はその際お会いすることは出来なかったですが、後日その存在を知り、長年この十一面観音さまの見仏を夢見てきました。


目覚ましは5時半にセットしておいたが二度寝してしまい目覚めたのが7時10分!
列車時刻を検索すると7時54分に直通があり、キヲスクで菓子パンを買い飛び乗る。

電車は少し走ると山間の風景が見える。
目的地高月駅は琵琶湖北部エリアに位置します。

9時半に到着。
平日中途半端な時間。駅周りに人気は少なく、タクシーが数台止まっている。

構内には、このエリアにある十一面観音菩薩のポスターがいたるところに張ってあり、まさに十一面観音町おこしです。



観光案内所に直行し、地図や観光パンフレットを手に入れます。
案内員の女性の方が、丁寧にお寺の案内をしてくれ、無住の寺についてはその連絡先を教えていただきます。

細身の品のいい感じは、観音様に守られ、美しく、健やかな暮らしをしているからだとと勝手に解釈。こんなやさしい女性のいるスナックで飲んでみたいなどと、朝からアホなこと考えつつ向源寺へ向かいます。



駅からもほど近く、寺までの道はきれいに舗装され、この町の重要観光資源としての気合を感じます。
湖北エリアには26の十一面観音がいらっしゃるようですが、この向源寺の尊像は特別です。










:美しいお寺です

山門を抜け、はずは本堂に入る。

中央に白木の釈迦坐像が静かに鎮座する。
壁面には十一面観音を参拝にきた皇太子の写真や、模写像の数々が並べられていて、小生の気もそぞろ。
本堂右手に拝観受付があり、300円を支払い、いよいよご対面。

コンクリートの庫裏。自動ドアが開くと、彼女はすっくりと立っていた。


夢にまで見た、美の最高峰。




(滋賀県HPから勝手に引用)

眉から鼻にかけての優美な線。
伏目がちな表情は、崇高極まりない。
この顔つき、畏れ多くも、どこか小生の母上を思い出す。


世話人の方が解説テープを再生する。

立ち姿のバランスがすごい。

腰をひねり、三曲立により体の中心線は、向かって右側にわずかにずれる。
そして横から眺めると重心はかなり前方に移り、我々を救いださんと歩みはじめる瞬間。
倒れてしまうのではないかと心配になるほど動の姿を強く感じます。

面の付き方にも個性があります。

中央に化仏その左右に大ぶりの頭上面が3面ずつ。上頂面はさらに大きく如来ではなく菩薩面。全体として盛りがデカイ。

憤怒面が側面として左右にあり、バランス的にも阿修羅やその他の三面仏に近い。

驚愕は、背面の暴悪大笑面!!
おろかな者をあざ笑うその面は傑作です。


:ウギャー!!!!!!!!!

耳飾はヒンズーの神々が付けるアクセサリーのような様式で、エキセントリック。
人物大の立像ですが、精緻な彫りは檀像のようにするどく、深い色味。うーん参りました。

“越の大徳”とよばれる高僧泰澄大師による像といわれていますが、いろいろとつじつまが合わないことがあるらしく実際の作者は不明。

何故この向源寺の十一面観音だけが、これほどにまで独特なスタイルを持ち得、そして美しいのか。この十一面観音は際立っています。


湖北観音路。せっかくなので、もう一寺。

高月観音堂(大円寺)へ。



無住の寺らしく、案内所で聞いた電話番号へかける。

ちょうど食事を取る場所が無かったので、また菓子パンを買い、境内で食べていると10分ほどでおじさん登場。
ガラガラと本堂の雨戸を開け、中へ招かれる。

42臂の十一面千手観音菩薩は庶民的なお顔。

「その昔、当時の住職さんが体を磨きすぎちゃって、本来の色が消えてしまったんだよ。だから国の文化財指定ももらえないんだ」

左側には八臂の弁才天がクールに須弥壇に収まり、右側には、毘沙門天や達磨太子などの小仏が並ぶ。

「町の仏像をここにあつめて祭っているんですよ。最近は盗難が多いですしね。このお釈迦さんは珍しいよ。いまは資料館に貸し出しているから写真だけだけど。資料館行った?」

高月観音の里歴史民俗資料館は休館日でした。

「写真撮っていいよ。もっといろんな人に知ってもらって多くの人に来てもらいたい。向源寺さんのついでに寄ってもらえればいい。」

はい。ついでに来ちゃいました(笑)






:お土産は写真集と「やすらぎせんべい」

続き→(知恩院 三門内部特別拝観します。)
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| 奈良・京都を見仏する | 22:37 | comments(10) | trackbacks(0) | pookmark |
国宝1号の微笑み/広隆寺(2010GW)
四条大宮までA-Bikeをぶっとばし、京福嵐山線「嵐電」に乗り広隆寺へ。

京都唯一のワンマン路面電車「嵐電」はレトロな旅情たっぷり。

「嵐電」路線が通る道路正面に面して広隆寺の山門はあります。
仁王像が大迫力で迎えてくれる。






:迫力のこの表情!いいね〜


:仁王ファンの小生にはたまらないです


お目当ての仏、弥勒菩薩半跏思惟像は巨大なコンクリート庫裏の中に。
そりゃ国宝第一号ですからね。
未来永劫、絶対憂き目に合わせちゃいけません。

小さな美術館のような霊宝(拝観料800円)へ。



目が慣れるまでしばらく時間がかかります。

中央に噂の弥勒菩薩半跏像(宝冠弥勒)、向かって右手に弥勒菩薩半跏像(宝髻菩薩/泣き弥勒)、左手にラホツスタイルの弥勒坐像。

暗くて、遠い。お三方までの距離は約5メートル。
目を慣らすために、さらに1分間を閉じる。
どなたも小ぶりなサイズゆえに、グッと目を凝らして見なければよくわかならい。

中央の弥勒半跏像は、人気投票でも常に上位にランクインする人気仏。
その優しい微笑は確かにこの世のものとは思えない(兜率天にあと56億7千万年いるわけだから事実この世じゃないのだけど)優美な表情をされています。

写真では、どことなく島田紳助に似ていて、あまり好みではなかったが実物は違います。
ついでにいうと宝髻菩薩はいしだ壱成似です。

この三体に対峙する形で、大きめの仏3体が並ぶ。

中央に千手観音坐像、右手に千手観音立像、左手に不空羂索観音という配置です。

中央の千手観音坐像は、傷みが激しく合掌している両手以外は手先がないが、ドッシリとして生命感が溢れている。

左手の不空羂索観音は、吉田さらさ氏が著書の中で「イケメン度は、東寺の帝釈天よりも微妙に上」と書かれていたが、確かにその表情は丹精なクールガイ。体系は、無駄な肉がなくスラリと背が高い(像高313cm)。

そして注目すべきは、8本の指の表情。
しなやかに、少し誇張気味にクネクネした指が気になってしかたないです。
蓮華を持つ手などまるでタランチュラのようで、これは限りなくエロスです。

ぐっと引いて、柱にもたれかかり拝観するのがいいです。


:国宝第一号!どや!


:イケメンな不空羂索観音

続き(→仁和寺へ)


京都、仏像をめぐる旅 (集英社be文庫)
京都、仏像をめぐる旅 (集英社be文庫)
吉田 さらさ
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| 奈良・京都を見仏する | 21:59 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
2010年ゴールデンウィーク京都ひとり見仏の旅


えび天350円。

今日は待ちに待ったお一人さま見仏旅行への旅立ち。

スタートは、僕の聖地、駅前の立ち食いそばや「そばっこ」でえび天を特別オーダーする。
いつもはかき揚げを頼むところ旅の無事を願ってえび天です。(名古屋人はハレの日にえびを食べるのです。)

3ヶ月前から日程調整をおこない、宿の確保、嫁さんに許可をもらい、仕事を逃げ出し、やっと手に入れた一人見仏旅行。

3泊4日である。この日程は、長いようで短い。
欲張ってしまっても、しかたがない。

一日一仏

このくらいの余裕をもって、今回は京都にベースキャンプを張り、ブツをじっくりと見てまいります。

装備は、いつものゴロゴロケースに見仏巡り・市中巡りに最適化されたA-bike。こいつの有効性は前回の見仏で実証済み。

そしてさらに今回は強力なアイテムを2つ装備。

1つ目はネットPC。

実は半年前に、購入するも、まったく使うことなく本棚に眠っていたacer君。
アプリさえまともに入っていない状態だが、この旅でもテキスト打ちくらいは役に立つであろう、会社からこっそり拝借してきたE-Mobileによって晴れてネット環境を手に入れることができました。

2つ目は、デジイチです。

コンデジ愛機FinepixZ2は現役ですが、もっとカッコいい写真をとりたいぞ!ということで簡単デジイチのパナLUMIXを購入。
適当にとれば、なんとなくそれっぽく撮れるのはよいのですが、まだどのボタンで写真がどうなるのかさえわかっていないのころは情けないです。

多少なりとも以前より味のある写真がブログでもご披露できればよいのですが・・w



東京を7時過ぎのこだまに乗る。
車中、静岡より隣に乗ってきたおねえちゃんが、かなりの恰幅がよく、駅弁を一気に掻き込むかとおもえば、ゲップをかまし、高いびき。さらに片方の「共有肘掛」を独占され大変窮屈な道のり。(とはいえ自分もほとんどの時間をヨダレを垂らして寝ていけど)

約5時間、京都につく。快晴。でも東京より若干空気が冷たいです。

渉成園の裏手にある、小さな素泊まり宿「千鳥」さん
インターネットで5000円以下の宿で検索したところもっとも評判のよかった宿です。

駅から歩くと少しかかる。お腹もすいた。タバコも吸いたい汗
最初はスーツケースとA-Bikeを担いで歩いていたが、結構しんどい。

ここで横着してやろうとA-bikeでの牽引を試みる。これがバッチリ。

スピードを上げると車輪が外れないかとか、中のPCは大丈夫かとか、そもそも荷を落とすことはないかとか、心配は多いが快適である。だいぶ恥ずかしいスタイルゆえ市中で視線も気になります。

千鳥さんについたのがちょうど12時。

評判どおりの感じのいいおばさんが出迎えてくれる。

「東京から自転車で来たの〜?」

んなわけないっしょww

荷物だけ預かってもらい、すぐ出発します。

まずは広隆寺へ。→つづく。
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| 奈良・京都を見仏する | 21:44 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
2009春の奈良見仏ツアー(5日目)/海龍王寺・元興寺・興福寺北円堂
今日で見仏1人旅も最終日です。

正午前には近鉄奈良駅前のバス停から名古屋行きの高速バスに乗ります。

最終日となれば、気が焦って、もうギリギリまで見ちゃおう根性が出てきます。


昨夜、ウガヤのオーナーさんに仏像情報をいろいろお伺いし、海龍王寺の十一面観音が開扉していると聞き、A-bikeに乗って朝一向います。

途中で吉野家で朝ゴハンに牛丼をかき込み、お寺に着いたのが8時。
まだゲートがあいてません。

なんだ一番乗りかと、オープンは9時まで時間をつぶしに近くの喫茶店へ。

美人なママさんが、すごく小さなおばあさんにホットサンドを作っています。
新聞を読んでいるとワイドショーでは忌野清志郎さんの追悼番組をやっている。
新聞をよみマッタリすごして、開門を待ちます。

海龍王寺・・・十一面観音・・・あっ!

去年、ちょうど1年前の見仏で来てました。開門直前で気づく(笑)

快慶作といわれるその十一面観音様は厨子にはいっていて、カーテンの奥から、しっとりと光り輝いています。

近づいて、膝を折り、下から見上げなければ、お顔が見えません。
そのため厨子の前にいくと床がギシギシと成り、自分の歩みの振動が十一面様の身体に伝わり、瓔珞がゆれます。
思わず、寝ている嫁を起こさないよう抜き足差し足で歩く自分になります。

堂内では、ご開帳にあわせて釈迦、涅槃、十二天を表した3点の掛物が展示され、こちらも素晴らしいものです。






:海龍王寺HPより

■元興寺の如意輪観音にはウイスキーが合う

そそくさと奈良へ戻り、同様にウガヤオーナーオススメの如意輪観音を元興寺に見に行きます。

元興寺はならまちの中心にあり、南都七大寺としても中心的な役割を担ったお寺ですが、
仏ガイドブックに載るようなメジャーな仏はないだろうと、実はこれまでスルーしていました。


阿弥陀浄土図(智光曼荼羅)を祀る本堂(極楽坊)は広く、簡素でひっそりとしています。
そして仏像が集まる収蔵庫へ。

お目当ての如意輪観音は、2Fに上がったところに厨子に入っており、更にアクリルのケースに入っています。

美しいです。


ポストカードにもこの如意輪さんを写したものがありましたが、実物がこれほど妖艶な佇まいとは!

暖色の小さなライトが左下からライトアップ効果がうまく効いています。

目がうるうるで、頬にあてた手、ゆったりと坐す姿。

これは持って帰りたい。

最近、この手の事件が多いので安易にこういう事は書かないほうがいいですが、今回の見仏ツアーで、自宅に置きたい仏ナンバーワンであること間違いなしです。

こんなステキな如意輪観音を自宅リビングに請来して、僕はウイスキーのグラスを傾けたい。






■そして北円堂アゲイン

ウガヤのチェックアウトまで残り30分。

最後にもう一度、運慶仏を拝んでおきたい。奈良見仏にはしばらく来れない。

急げー!とA-bikeを興福寺方面へ走らせる。

ひがしむき商店街、入ってすぐの右側に折れる坂を駆け上がると北円堂です。

さすがにGWの中日、時間的なこともあってか人が多い。

無著兄さん、また来たよ!

弥勒菩薩は相変わらずクールにまっすぐ前を見つめています。

世親さんは、うるうる瞳が潤んでいます。

それは、僕との別れを惜しんでいるかのようです。なわけないか。


:また来ます。





■リンク
海龍王寺
元興寺(がんごうじ)
興福寺北円堂
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| 奈良・京都を見仏する | 22:56 | comments(7) | trackbacks(0) | pookmark |
2009春の奈良見仏ツアー(4日目)/法隆寺・法輪寺・法起寺・白毫寺
今日は朝から斑鳩を攻めます。

斑鳩といえば法隆寺

法隆寺といえば聖徳太子であり、謎多き寺であり、
マスコットキャラクターはパゴちゃんです。


:ゆるゆる

そんなことは、ほって置いて朝の法隆寺は本当にすがすがしい。

真っ直ぐ続く参道、、シャープな仁王、簡素でシックな伽藍。
さすがは、日本における世界遺産の第一号。

いろいろひっくるめて、法隆寺=ジャパンなのです。

それだけに拝観料も1000円とガッツリ取られますが、世界遺産を守るため。

そして法隆寺は仏像の宝庫です。国宝だらけです。
元は十二分に取れます。


:仁王門へ向って参道を進みます

■見たくないようで、折角だから見ておきたい救世観音

仁王門(ジョジョ仁王尊)、左手の入り口から伽藍内に入ります。

金堂で止利仏師作釈迦三尊像&四天王、五重塔で塑造の群像を見て(実際には、内部が暗く、おまけに金網が細かすぎてほとんど見えませんが)、大講堂で薬師三尊像、大宝蔵院には百済観音をはじめとした寺宝の数々。もうお腹一杯。

東院伽藍へ移動し、夢殿本尊「救世観音」春の特別開扉を覗いておきます。

救世観音。聖徳太子の怨念を静めるための像とか考察(伝説?)があり、これまで写真で見るとちょっと不気味な印象を持っていましたが、やはり不思議な像です。・・長居は無用です。

前回はここから東院伽藍奥の中宮寺、弥勒菩薩半跏像を拝むことを何よりの楽しみに訪れたのですが、今回はパス。


ジョジョ立ちの仁王さま


:やっぱやめておこうかな・・


:この夢殿の中に、救世観音が


:ストラップの聖徳太子になぜかホッとする



続いてA-bikeで北へ約10分、法輪寺へ。

コンパクトなお寺さんで三重塔がシンボル。

講堂には4mのおめめパッチリ十一面観音を中心に8体の仏がステージに並んでいます。

必見は、秘仏妙見菩薩のお前立ち。北辰妙見とも言われ、北極星を表した仏像とか。

その大きさ40cm小さないど忿怒、四臂の迫力のある仏像です。
節分には星祭りという行事もあるとか。神事がルーツなんでしょうかね。







法輪寺から東へすぐ法起寺へ。

こちらも日本最古、最大の三重塔を持つお寺でこちらも本尊は十一面観音菩薩。

収められている収蔵庫はガラス張りでガラスに密着しなければ外光が反射して見えない。

みうらじゅん&いとうせいこう両氏「見仏記」でも「見せるなら見せろ、見せないなら見せない。どっちかにして!」と書いてあったような。

右手下には小仏9体が園芸の植木のような段にギュウッっと並べてあります。

!!!


穣虞梨童女?

ジョウグリドウジョ・・・初めて見る仏。

観音菩薩の化身であり、雪山の奥深くに住み毒に悩まされている人々の毒を抜く神といわれているそうです。

その姿は、童女という名はついていますが、童女ではなく、大人の女性で多面。手が4本、手に毒蛇を握ります。

遠目、ガラス越し、全体が黒っぽくなっていてよく見えないのですが、レアで魅惑的な仏です。


境内の休憩所で、腰掛けているとのどかな陽気に眠くなる・・

見仏記で2人は、この休憩所のベンチにすわり三重塔を眺めていたが、いつのまにか話はセックスの時にメガネを外すか?というテーマになったとありますが、それだけ、もうここまでで見仏に疲れ、陽気もよく、どうでもいい感じになったのだと思います。




:こちらが穣虞梨童女。仏欲観音さんのHPから拝借させていただきました


一休憩し、大和郡山駅まで走り奈良に戻ります。

腹ペコで何か名物でも食べるかとお店を物色すれど、天気がいいので、やっぱり猿沢池のベンチでこれにビール。

しばし、本を読んだり、ウトウトしたり、地元の方や、ポタリング中の方のかたとお喋りしたり。


:楽しそうに歓談するなオジサマ達


ポタ中の鹿男さんに撮っていただきました。
ほろ酔いで池に落ちそうに。



夕方近くになって奈良市内、東部の山麓にある白毫寺(びゃくごうじ)へ。

A-bikeではぁはぁいいながら坂を上り、階段を上ったところに山門、受付があります。

酔いの抜けない中、頑張った甲斐もありました。
素晴らしい眺めです。

風が最高に気持ちいい。

境内、初夏の緑が美しい。







本堂には、小ぶりで美しい聖観音&勢至観音菩薩がひっそりといます。

宝蔵には、SMAPのシンゴちゃん似の若々しくハンサムな阿弥陀如来や彫が深く美しい文殊菩薩坐像、閻魔王坐像、いじけ顔の叡尊坐像などが並びます。


:阿弥陀如来(パンフレットより)。かっこいいっす。

下山は、ペダルを一切踏むことなく、夕暮れのならまちの坂を軽快に下りました。

■リンク
法隆寺
法輪寺
法起寺
白毫寺

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| 奈良・京都を見仏する | 22:58 | comments(2) | trackbacks(1) | pookmark |
2009春の奈良見仏ツアー(3日目)/大安寺・飛鳥寺・安倍文殊院・當麻寺
清く正しく6時起床。見仏の朝は早い。
朝のサイクリングに丁度良い、歩いていくにはチョットしんどい大安寺へ。

大安寺は、奈良時代に南都七大寺の1つに数えられ、東大寺、興福寺と並ぶ大寺で、最澄も空海も菅原道真もここで勉強修行に励んだらしいです。

宿を出て15分、もうそろそろ到着するはずだけど境内らしきものが見当たらず、地元パン屋さん「ベーカリーアロー」に入り、アンパンとカレーパンを買って、道を聞きました。

一本道がずれてました。

今回、地図というものを全く持ってこなかったことに初めて気づきました。

まあ、大丈夫。


渇だ!と楊柳観音は云っています



お坊さんがパタパタと掃除をしたり、扉をあけたり忙しい。

お花がきれいな境内には、ベンチがガーデン風に並べれれています。まずは先ほど買ったアンパンを食し、一休みして中へ。

朝一の本堂。気持ちがいい。

本尊十一面観音は秘仏ということで正面には御簾がかかって拝むことは出来ませんが、左側にやさしい顔をした弘法大師がいて、そこから覗きこむと見えちゃいます。優美なお顔は後補だそうです。

宝物殿に移動し、見仏します。
中尊、不空羂索観音を中心に、聖観音、楊柳観音、四天王の7体の木彫仏が一列に並んでいます。

四天王たちは持物をなくしており、右手を上げた姿は、社員旅行に出かけた町工場の社員達がガンバローと記念撮影しているようにも見えます。
うつむき顔の持国天はやる気ない。

唐の文化の影響が色濃い古様で、荒々しい印象。
中でも楊柳観音はユニークで観音ながら、つり上がった大きい眼、カッと開いた口、そこには舌と歯が表され、霊木からのパワーを感じます。

近鉄奈良駅までに戻り、電車で飛鳥へ向います。




■日本最古!!飛鳥大仏

近鉄吉野線、岡寺駅で下車し、A-bikeで丘陵を上っていきます。
坂道は正直しんどい。

20分程度で視界が開け、のどかな田園風景、その奥に山々と古き良き日本の姿です。
サイクリングロードが整備されていて走りやすい。
日差しは柔らかく、蝶が舞い、小川が流れ、鳥が鳴いています。





ただ、奇妙な点が1つ。

田園の畦道を、沢山の人が歩いています。普通の田舎風景ではありえない。
遠くの道にも人。田んぼの中にも人。GWですし。



そして飛鳥寺(安居院)も、遠足の小学生で大賑わいです。

狭い寺内にはいると、ジャージを着た沢山の学生が体育座りして、お坊さんの話を聞いている。

僕は、その後ろのベンチに腰掛け、タバコを吸いながら一緒にお話を聞く。


:ちゃんと話を聞きましょう。

飛鳥大仏は推古天皇が605年に発願し、609年に法隆寺釈迦三尊像で有名な仏師鞍作鳥(止利)が作った日本最古の大仏。像高約3メートル、銅製15トンの巨漢で、戦乱時には野ざらしになったり、焼けたり、幾多の苦難を乗り越えながら、創建当初から一歩も動かず、今もこの地に残ると聞く。

1400年という悠久の時を越えてきたこの飛鳥仏に誰でも限りない優しさを感じる聞きますが、僕のイメージは渡哲也さんです。
ご本人に会ったことはもちろんありませんが、大人で、厳しく、まじめで、信頼できてる人。

小学生は次々に入って寺内に入って来るので待っていてもきりがなく、隙を見て本堂へ。

堂内の空間を飛鳥大仏が半分ほど占めている。

やっぱり渡哲也さんです。

その前で再びお坊さんのお話を聞きます。

「日本最古!・・・日本最古!・・・」

お話のあと、写真も自由に撮ってくださいとオープンな方針に従い、撮らせていただきました。

おだやかに、平和に、これから1000年間もずっとこの地で、小学生の相手をしていただきたい想いです。


:日本最古ですぞ。


:ずっとここから動きません。


:いまならもれなく散華、付いてます。

■安倍文殊院リベンジ

なにがリベンジかといいますと、前回嫁さんと寄った時、1000円というあまりに高い駐車料金に一度はあきらめた安倍文殊院。今回はA-bikeだから心配なし。

ナビウォークで確認しながら、県道15号を20分程度で到着。







日本三大文殊の第一霊場、そのサイズは日本一!
日本最古の次は、日本最大です。

拝観受付には、EdyやiDなどの各種電子マネー機器が並ぶ
変わってます。

中に通されるとまずは抹茶とあんこ入り落雁でお迎えいただきます。
変に緊張し、神妙にいただきます。




さて、いよいよご対面。

広々とした本堂、護摩祈祷をおこなう場所の奥に階段があり、さらにその奥の別室に文殊像は、います。

快慶作。デカくてゴージャス。善財童子、優填王らを引き連れた渡海文殊です。

デカいですが「祈祷者・その家族の方以外はこの先へ入れません」の注意書きのため、5メートルほどの距離があり、もどかしい。祈祷してもらおうか!

しばらくしてお寺の女性の方がお水を替えに来て

「よかったら中へどうぞ」

とお声がけいただく。まさに天の声!

というかだったらこんな注意書きはじめから・・・

喜び勇んで近づく。

遠くからは見えなかった獅子の足元までバッチリ見える。

それにしてもデカイ。

全高7m。文殊菩薩は片足をぶら下げる半跏坐像ですが、2mあります。文殊を載せている獅子は軽ワゴンサイズ。

いかにも快慶らしい端正な顔立ち、裸足の両足はムッチリと厚みがあり柔らかい。

西大寺の文殊菩薩も大きさがあり素晴らしく美しいお姿でしたが、さすがは本家、みなぎるアベモン智慧パワーです。

ありがとうございました。




■夕焼けに染まる當麻寺は、まるで浄土でした。

もう一寺。

桜井駅まで行って近鉄南大阪線に乗り当麻寺駅で下車、参道を急ぐ。


A-bikeは電車もラクラクです。


:山門

これまた歴史は古く、白鳳時代創建、奈良時代の三重塔を東西二基とも残すめずらしい寺で、當麻曼荼羅を本尊とするお寺です。

山門の仁王さんもデカ顔で迫力ある。

阿形の片目がおかしい・・・

剥離した眼球の中がグルグル何かが動いている??

よく見れば、開いた口をミツバチが出入りしているではありませんか!

ウギャ〜!

こういうホラー映画みたことあります。体中が虫だらけになるヤツ。




:動画。グロ注意。

気を取り直して、広い境内をズンズン進み、立派な金堂・講堂の間を抜け、本堂へ。


:本堂

中へ入ると、螺鈿で飾られた立派な須弥壇に巨大な厨子、その中に4m四方はある本尊當麻曼荼羅が置かれています。

前に座ると解説テープが流れる。

曼荼羅は阿弥陀如来の住する西方極楽浄土のありさまを描いたものです。細い金網でガードされていて図絵の細部は見えにくいです。

講堂には本尊阿弥陀如来坐像を中心に、いろんな時代のいろんな仏が倉庫のように並べてあります。ここでも大音量解説テープが流れます。テープの解説が終わったら出てください的合図にも思えます。


:講堂

金堂には、仏像ファンにも人気度が高いエキゾチックな風貌の四天王がいます。
もちろん僕も彼らに会うことを楽しみにしてきました。

さて、解説テープスイッチオン!

ここの弥勒仏坐像は創建当初の本尊で塑像。
まるまるとしたお顔とボディー。優雅な微笑み。
鎌倉期補修の金箔はよく残るが、全体的にひび割れて、自分がひどいアトピーにかかっていた頃のことを思いだします。

そして、四天王は静かな表情で直立し、ともにあご髭を蓄え、勇ましい大陸の武将スタイル。
光背はシンプルで武具のようにも見える。
持国天と増長天に踏まれる邪鬼もギュッと小さく蹲っておとなしい。



日本で2番目に古いものらしく、法隆寺の四天王に続くものであり、ちなみに第3位が東大寺戒壇院の一具であると解説テープは強調している。

テープが一巡するたびに外からお姉さんが入ってきて様子を見に来る。
僕一人なのに再生することもなかろうが、終わるとまた再生。
4回目で出ました。


:金堂

寺内にはまだ奥院および宝物館はあります。

宝物館には二十五菩薩来迎像が大きなケースに収められています。
極楽浄土から阿弥陀如来が二十五菩薩を引き連れて下界に下りてきたジオラマです。
二十五菩薩はリカちゃん人形よりひと回り大きく、それぞれがいろんな楽器を持ち、踊り、とても楽しげです。中でも2体いる地蔵菩薩の一体はおちゃらけすぎです。



宝物館を出る頃には陽もだいぶ傾きかけていました。
奥の院、浄土庭園とぼたん園の案内があります。
庭や花には興味はあまりないですが、折角なので行っています。



のどかな山奥に浄土の海岸。
水の流れる音が心地いい。
あー、天国ってこんな感じなんでしょうね。
これでビールでもあれば文句なしです。

もと来た道を戻り、西大寺まで帰ります。
そこからA-bikeで平城京跡を突っ切って奈良へ。
いにしえの都にひっそりと日が暮れます。






■リンク
大安寺
飛鳥寺
安倍文殊院
當麻寺
※「お抹茶付拝観割引券」あります。


■おまけ

橿原神宮前駅にあった伊勢志摩の観光パンフレット
みうらじゅんさんも触手が動くでしょうw



そしてこれがかの有名な飛鳥の奇祭「おんだ祭り」の看板か?

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| 奈良・京都を見仏する | 22:06 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |
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