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2014GW 春の見仏 その5 /金峯山寺、如意輪時、興福寺北円堂

後輩君は長谷に行くという。
長谷寺では、GWの特別拝観実施中で、内陣に入り、長谷観音とボディタッチで結縁できるイベントが実施中です。
うーん、ここはひとつ僕も結縁しておきたいと考えたが、是非お会いしたい尊像がいます。
金峯寺金剛蔵王大権現だ。

奈良駅で手にしたパンフによれば表向きは世界遺産登録10周年、実質は、仁王門修復の勧進のための特別開扉です。(最近ちょくちょく開扉しているみたいだけどね)


何はともあれ、これは大チャンスだ。
遷都1300年で見逃した、青いモンスター(もちろん怒りと慈悲の神様)を感得したい!したいぞ!せねばなるまい!ということで近鉄奈良から吉野へ向かいます。

西大寺、橿原神宮で乗り継ぎ、約1時間半、山岳信仰のメッカへ到着。

終着駅。そこからロープウェー(360円)には乗らずに、横道を登って自走する。



GW連休の初日ともあって、人出も多い。というか、人気の観光地なんだな。
参道にはずらっとお土産屋さんや食事どころ、宿がならぶ。
ニコニコ笑顔のおばさんが”葛きりだべていってー”とこちらを呼び止める。
なんとも誘われたい感じ。
でも、まだお参りしてないよ。

で、その仁王門は工事のシートで覆われていました。
ただし仁王さんの顔は拝めるようにケアしてある。
風化が激しく、全体が白い。古様なイカツイ風情。




参道の終点が階段となっていて、上った右手に本堂がドーンを現れる。
国宝蔵王堂。

でっかい。
パンフには、東大寺の大仏殿に次ぐ日本で2番目の大きさと威張っている。
まあデカい。
入り口で写真を撮っていたらおばさんに「あーっ」とかわいく睨まれた。
本尊を撮るつもりじゃなかったのです。すいません。
目をこらすと、凝らさなくとも、奥の須弥壇、倉庫のように巨大な厨子の中にみっちり納まった3体のお姿。



ウワサ以上の強烈です。

長谷の観音様のパワーもすごいが、こっちはモンスター×3体である。
ドラクエでいうと1から2になったくらい凄いです。
靴を脱ぎ、靴袋(お持ち帰り可)に入れて、パンフとお札をいただく。
拝観料は1000円だが、何故か参道のめし屋で900円で売っていたのでそれを利用。

興奮冷めぬまま。順路に従って内陣へ入ります。
入り口左右に置かれた持国天・増長天のカッコいい。
ななめ下から見上げる雰囲気は、室生寺の十二神将に似ている。

「参拝をご希望ですか?」
すかさず「YES!」と答え、本尊最寄の個室をあてがわれる。
障子の衝立でビデオ個室鑑賞のようなお祈りスペースが追加料金一切なしで用意されています。
靴袋といい、お札といい、どんだけ拝観者想いのお寺さんであるのか。
横ではゴマ祈祷が行われているため、BGMも万全です。

厨子の枠が邪魔で3体を拝むことはできないが、7メートルを超える真ん中の中尊を拝む。


蔵王権現の姿を仰ぎ、ドンドンドンと祈祷のビートに身をゆだねると尊像の巨大なパワーがこちらに乗り移り、体の奥からジンジンしてくる。

この蔵王権現の解説が面白い。

権現とは仮の姿、よく悪の権現とか言われるけど。日本独自の仏(姿)であり、その異形も日本であみ出されたもの。
7世紀後半に奈良の葛城山に住む山岳修行者の役小角(えんのおづぬ・役行者とも)が大峯山の山上ヶ岳で感得したという。
小角はその地で千日の修行をした際に、衆生を救う仏の出現を祈った。
最初に現れたのは釈迦如来。しかし小角は、その姿では乱れた今の世の猛々しい人々に響かない、と訴える。
次に現れたのは千手観音。観音はさまざまな姿に身を変えて救ってくださるが、小角はやはり乱世にふさわしくない、と言う。
次に現れた弥勒菩薩にさえ、首をたてに振らなかった。
どうか、世に満ちた悪を打ち払うような強い仏を!!!
そう望んだとき、地が揺れ、雷鳴が轟き、岩を割って現れたのが蔵王権現だった・・・・

とのこと。(以上、JR東海スペシャルサイトからコピペ)

ここの蔵王権現の大迫力にはハリウッドもびっくりなわけであるが、
それ以上にすごいのが役小角。仏さまに向かって”出直してこい”とあれこれ注文するすごい人です。

もう一軒(寺)かねてから拝観したかった如意輪寺へ。
山をさらに奥にすすむこと30分ほど、金峯寺と谷をひとつ挟んだ山腹にあります。
本尊は名の通りであるが、残念ながら開扉は桜の時期だけ。
お目当ては、ここの宝物館、運慶の高弟である源慶作の蔵王権現です。



つい先ほどに巨大なモンスターを拝んできたばかりで、こちらの尊像は80cmほど。
いかにもコジンマリした御姿だが、水晶の三眼がギラつき、表情は童子様で、とても強い生命力がギンギンみなぎっています。


全身には精巧な切金模様が入り、幾多にも重なり燃える火焔光背のデザインもすばらしい。
トラのパンツもよく似合っているなぁ。
なんと源慶は、興福寺北円堂本尊の弥勒如来像も運慶の指導の元で静慶と製作したと伝わる。

奈良に戻ったのが16時半。その北円堂に立ち寄ります。
無著・世親の兄貴に別れの挨拶をして、2014年春の奈良の見仏は終了です。


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| 奈良・京都を見仏する | 22:58 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
2014GW 春の見仏 その4 /新薬師寺、円成寺
今回の主目的である”柳生街道を歩いて円成寺にいってみる”にチャレンジします。
昨日、会社の後輩君と合流しました。
「GW、いっしょに奈良かい?ハイキングするかい?」とお誘いしたのです。ふふふ。

スタート地点となる新薬師寺から円成寺までの約12キロ。


朝食をとり、予定通り8時半に出発。
絶好のハイキング日和。日差しが熱い。すぐにTシャツ一枚となる。
途中、福知院を覘くが、丈六のお地蔵さんは御簾の中で、まったく拝むことができません。

30分ほどで新薬師寺到着。我々以外の拝観者はいない。
薬師如来と十二神将にご挨拶。


いよいよ、街道入口にさしかかる。
警備小屋にオジサンが2人、なにやら談笑している。
こちらに気づき、笑顔で見送ってくれます。


新緑のトンネルのような道を進み、山に入ります。
車がゆうに通れる幅があり歩きやすい。
ややや、1メートルほどの蛇だ。我々の前を素早く横切る。
ややや、ランニングのマダム2人。まじかよ。

1時間ほどで、第一ポイントの首切り地蔵に到着。
ルートはここで2手にわかれる。道案内をしてくれたおっちゃんのおすすめで地獄谷コースを選択。
予感通りちょっとここから険しくなります。
道が狭く、アップダウンが激しい。歩きにくい。膝がガクブルだ。




30分ほどで、地獄谷の石窟仏に到着。息が切れる。
小休止して、峠の茶屋を目指します。
峠の茶屋をみつけると、店のおっちゃんが「だんごあるよー、うどんあるよー」と呼んでいます。
だんごとは、わらびもちのことのようです。
疲れた体には甘いものがほしい。小腹も空いた。
「今から作るから、30分待ってて」
おいおい。
いくらなんでもそこまでゆっくりはできないですw

取り急ぎラムネをもらって、おっちゃんとお話しをします。
・・・おっちゃんの30分以上話は続きます。

やっぱりわらびもちが食べたくなる。
「これから作るとなると、45分以上かかると思う。今日は、あんたら以外来ないと思うし。」
残ってしまうので作りたくないようです。察し。



ゴールまであと5km。黙々と歩きます。

出口付近で山桜に惹かれて、県道に出る。
茶屋での休憩を差し引けば約3時間のハイキング。

6年ぶりに、円成寺の阿弥陀様にご挨拶。
相変わらずの優しいお顔。
思えば、初めて来たとき、本堂へ踏み入れた瞬間、その異次元空間に包まれトリップしました
暗い堂内、鼻腔をさす、木と香と黴の匂い。永い時間の累積。
正面にひときわ輝く柔和な阿弥陀。
「それでいい。成すがままに。」と一言教えてくれました。たぶん。




多宝塔の国宝大日如来をのぞき見メガネで拝見し、茶屋でビール。
至福。平安時代ここ円成寺の浄土式庭園で貴族たちは船を浮かべ歌を詠んだ。
おいら達はスーパードライで、悠久の時を想う。
あてにナスとこんにゃくの田楽。旨い。さらに、後輩くんは、草まんじゅうをオーダー。
たとえ貴族といえどもこんなうまいビールは飲んでいなかったでしょうね。どうじゃ!


中ビン3本を空け、ヘロヘロ。
お迎えのバスに乗って、極楽浄土より奈良市街へ舞い戻ります。

【おまけ】

うわさのライスカレー、田川@市役所北

ご飯が日本昔話。そしてルーはカレー皿なみなみに注がれ、沼のようだ。
ルーが足りなければ無料で”追いルー”をやってくれます。
乳酸菌飲料(ヤクルト風)つきで600円。なんて良い店。


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| 奈良・京都を見仏する | 20:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
2014GW 春の見仏 その3 /薬師寺、東大寺

いつもJR東海のCMには心惹かれます。
この春は薬師寺です。

ということで、この日のテーマは、
「あなたは、いにしえの時を漂う。いま、ふたたびの奈良へ。」
です。

いにしえを漂うのであれば、電車やバスは使っちゃだめだろうな・・
じゃあ、歩いてみるかとグーグル先生でルートを調べる。
近鉄奈良から1時間半あれば十分到着できる距離です。

奈良駅前のスーパーホテルやなか卯などの商店街は更地となって再開発が進んでいる。
街並みも少しずつ変わっていくなあ。
のどかな宅地、畑を抜け、佐保川沿いにあるく。鳥がいっぱい鳴いている。


歩く。暑い。腹が鳴る。
近づくにつれ、やややと驚く。

遥か向うに見えるストライプの巨大なストラクチャー。嫌な予感は的中する。
南門に回り、伽藍へ踏み込む。
入道雲立ち込める晴天のもと堂々たる朱色の伽藍。
シルクロードの終着点と位置づけた、この伽藍のシンボル東西の両塔。
その東塔は、残念ながら工事中であった。CMはほんとうまく作ってあるな。





気を取り直して、金堂に入る。
本尊薬師如来の威厳、日光・月光菩薩の麗しさ。
あくまでも静かに、時空を超えた存在感が生み出す、不思議な空間。
火事によって、体を覆う鍍金が溶けて内部の銅と交わり、その体は黒光りしている。
巨大な光背は江戸時代の後補であり、金色に輝く。
このコントラストがたまんない。もし全部黒かったら沈みこみ、全部金色だったら発散してしまう。

充分にいにしえの時を漂った後、玄奘三蔵の八角堂を拝観します。
玄奘三蔵、つまり夏目雅子さんの納骨堂です。(うそ)
薬師寺の開祖道昭は、玄奘三蔵のお弟子さん。


「不東」という二文字が額に掲げられている。

中国からインドを旅して、仏教の奥儀を持ち帰るまで、わし、死んでも帰らん。
という強い思い。水が無い中タクラマカン砂漠をさまよった際に誓った言葉とか。
かっこいい。
ついでにいうと、この砂漠をさまよってぎりっぎりになっていた時に目の前に現れたのが、僕の大好きな深沙大将(じんじゃだいしょう)で、沙悟浄のモデルだといわれています。

その足で唐招提寺へ。
ここでは、内部には入らず、山門から本堂を写真に収める。



奈良へ戻り、猿沢池のベンチでいにしえを想いつつ缶ビール×3本。
そして大仏様にご挨拶。

明日は、聖武天皇祭でみなさん準備に忙しい。
その後、二月堂に上がって美しい景色をしばし眺める。

人も街も時間と共に変わってしまう。
変わっていけない心があり、守り伝える教えがある。

あおによし ことのゆうやけ ぼくねむけ

美しい場所、時、心持ち。






【おまけ】

昔から気になっていた焼肉屋さん璃衛
三条通からちょいと入ったところにある昔ながらのロースターで焼く焼肉屋さん。
いつも地元の方々で満員でしたがようやく突入できました。
上塩タン、最高です。


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| 奈良・京都を見仏する | 22:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
2014GW 春の見仏 その2 /東大寺ミュージアム、奈良博
奈良の朝。東大南大門前には人だかり。
修学旅行生と、旅行者。ほんと中国人多いなー。
鹿のニオイ、仁王さんの姿をみると奈良来たなーっと改めて実感します。


今日の目的は、2011年10月にオープンした東大寺ミュージアムだ。

入場券を買う。
入場料500円。大仏殿拝観とセットだと800円。200円お得なわけであります。
「大仏殿の拝観は今日でなくとも大丈夫です」
よっしゃ。ならセットで!!


最新の空調・ライティング設備。
外の喧騒が嘘のように、ここは人が少ない。ガキどもとやかましい中国人は大仏殿に行っちゃってください。

ひっそりとした空間。目がなれるまでしばしかかる。
まずお目にかかるのは、八角灯篭の羽目板天女(創建当時のもの)だ。
ふっくらした顔は当時の大仏の表情と共通する。
大仏須弥壇から発掘された刀や装飾品、祭事で使われた面が並ぶ。じっくりと鑑賞する。

中央室のメインキャストである巨躰が目に飛び込む。

出ました!
以前は、三昧堂(四月堂)のせっまいお堂に閉じ込められていた千手観音。
どっしりとした体躯。頼れる母ちゃんタイプ。張りがすごい。
42本の脇手は、通常細く表現されるがこちらの像は、全てが主たる腕と均一に太い。だからたくましい。
横からの姿の重量感は一層である。
ずっと見ていると、エイリアンのように見えてくる。日本的じゃないというか、チベットあたりのデザインっぽいというか。
左右には、これまたオーラがすごい、法華堂(三月堂)からの日光・月光菩薩。
ガラス越しとはなるが、最適なライティングによって、反射は無く、存分に見仏できるのが良いです。


隣室に移ると、弁才天と吉祥天。
ふくよかな顔、妖艶な眼光。色っぽいくちびるにイチコロである。
弁才天の姉さんに六臂でコネコネされちゃったらボクたん、もう・・・・
生生しさの反面、修復後となるが、指先の塑土が剥げ落ち、木芯があたかも骨のように露出し、ギュっとなる。


8世紀の古像から溢れるエロスエネルギー。参りました。

お次は、鹿と戯れる小学生やカップルを横目に、奈良国立博物館へ。


奈良で鎌倉仏?鎌倉国宝館で見てるじゃん。
いやいや、もちろん国宝館の収蔵品が中心だが、何やら鎌倉周辺の寺院、慶派部がかき集められての特別展なのです。

昨日は京都で、運慶の息子、湛慶渾身の千手観音様を拝観後、六波羅蜜時で運慶・湛慶の父子像に挨拶しようかと考えた挙句、スルーしちゃいました。
そして、奈良でも慶派です。この流れ。


ここでもオイラには”友の会パスポート”がある。エッヘン!

会場に入ると、小さなケースに50cmほどの毘沙門天。
顔が剥離してなんじゃこりゃという印象であったが、よくよく見て見れば素晴らしい像。
高野山八大童子の指徳童子に似たやんちゃな表情。兜と鎧のリッチなボリューム、全体の流れ。
清雲寺とかいうお寺さんからご上京。まったくの初見です。
この像に出会えただけでラッキーこの上ない。充分にもとは取れた!

背後には、辻薬師堂出身の十二神将がずらっと整列。
ホームの鎌倉だと、薬師三尊を取り囲み、見る者と同じ高さに立つため、迫力がない。
奈良では1メートルほどのステージに挙げられて、こちらを睨み、見下す。この演出だけで、尊像の迫力がグッと増す。

それにしてもすごい数。その出陳品 53件(うち重要文化財26件)。
これだけ集められるのであれば、東博でもやればいいのに。10倍、いや50倍の浄財は集められるはずだぞ。なんてたって、ガラガラです。

センターを務めるのは、カバーガールでもある鎌倉のデボン青木こと水月観音さま。
2007年の秋、彼女に会いに行ったときは、お寺の方が照明をつけたり、消したりして、見せてくれた。
その美しさにメロメロだったが、彼女との距離は1メートルほど。
ぎりっぎりの30cmまで近寄って、ガン見することが出来る。
しかも後ろに回り込んで、うなじやヒップラインもガン見出来る。ガンガン見える。
あー、マイスイートデボン。。

ふぅ・・・

おなじみの初江王坐像や弁財天坐像(着衣)はもちろん、秀逸な慶派そして禅宗に関わる善派のすばらしい仏さまにお腹いっぱいです。

その後。デザート代わりに、なら仏像館を覘いて、踏ん反り返りました。

なんじゃこりゃ!!!!!


その名は、金剛寺降三世明王坐像。
丈六サイズ、デカい!明王、ゴツい!そして青い!
おまけにカッコいい!快慶の一番弟子行快の作とか。

降三世明王といえば三面八臂、二本の手で「降三世印」を結び、大自在天(シヴァ)と妻烏摩妃(パールヴァティー)を踏みつけているのが当たり前。
ところが、この像は一面で、しかも宝冠を被り、2臂で片手に金剛杵を持っている。火焔後背だけど台座は瑟瑟座ときた。で、向かって右を向いているのでその視線は恐ろしく鋭い。ヤンキーの兄ちゃんがウンコ座りして斜に構え睨む、ってやつね。なぜならホームでは、中尊の大日如来を守っているからとの説明。

今にも台座から飛び降りて、その金剛杵でガツンとやりそう。アフリカゾウでも一撃です。
こんな尊像見たことない。まだまだ勉強足りないっす。




【おまけ】奈良ホテルのビーフカレー(¥2,200-税・サ別)

ここ数か月、カレーにはまって、インド人を目指しています。
奈良へ来たなら、是非ここのカレーを食べたかった。
コクのあるクリーミな味わい。一口ごとに鼻腔に広がる至福の味。まさに醍醐です。


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| 奈良・京都を見仏する | 23:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
2014GW 春の見仏 その1 /三十三間堂、京博
正午前に京都へ到着。3年ぶりです。

天気はどんより、さてどうしよう。
計画では、このまま大津まで戻り、三井寺に行く予定でしたが、どんより雲で気分もイマイチ乗りません。
であれば、プランBに変更。

まずは、腹ごなし。

荷物を100円玉四枚入れてロッカーに預け、いざ第一旭へ向かいます。
ん?人だかり。交通事故?

いやいや行列です。ちょうど昼飯時だもんな。
並ぶ気も起らないので、三十三間堂にむかってぶらぶら歩くます。

しばらくして、うどん屋を発見。あんかけカレーうどんを注文します。
うまし。出汁が効いてる。ねぎがうまい。かしわがうまい。
表で売っていた稲荷も気になる。1個80円。
しめて750円。戦闘準備OKっす。

さて、初戦は、景気づけに蓮華王院三十三間堂。



拝観料600円。日本人、欧米人、中国人が3割づつ。拝観者は、多くはない。
だーっと、ならぶ1000体の千手観音。遠くは霞む。
いつみても圧巻です。
マンモス学校の全校写真。はたまた軍隊一個師団。そんなイメージが浮かぶ。
じっくり、雷神から、阿形、??、??と二十八部衆を眺める。等身よりやや小ぶりだが力強い造形。
中尊に近づくにつれ、名工の作が並ぶ。
いい顔!湛慶作とある。わかってる。

運慶の長男である湛慶は、この丈六の中尊を82歳の時に棟梁となって彫りました。自分の率いる慶派だけでは、到底できる仕事ではなく、円派、院派という別の仏師グループともコラボレーションしながら。すさまじい体力、知力、人間力です。


自分は今年で40を迎える。現代でいっても人生の折り返し地点だが、せいぜいこの先現役でできるのは20年たらず。いや、すでに今いるWEB業界では、いっちょ上がりの年齢です。もう若くはないし、腰も痛いし、ラーメンの大盛りは胸焼けするし。などと弱音を湛慶さんに聞かれたら檄が飛ぶな。
800年も昔の時代。生涯現役(マインドだけとなっても)こそプロとしての重要な要素だと感じます。

雨が強くなってきた。
遂に京都国立博物館に踏み入れる。

<特別展覧会>南山城の古寺巡礼

です。


赤レンガの美しい洋館。
京博はいままでずーっと工事をしていて、訪問することができなかった。
念願の京博。しかも国立博物館パスポートでの入場である。このパスポート、催事も年6回まで無料です!どうだ、まいったか!

「常設展は、9月からでやす!また、おいでやす!」
ぐわっし!!!
そうでやすか!ちゃんと下調べしてなかった自分が悪いのでやす。


さて、南山城とは、京都の南部、奈良との県堺の一帯をさします。
山深い一帯、笠置寺、海住山寺、浄瑠璃寺、岩船寺、蟹満寺、観音寺といった、古来からの寺院が点在し、仏像も奈良・平安と古く、生命力あふれる尊像が多く祀られている。

第一室は、南山城の歴史と文化として、土器や鏡などが並ぶ。

第二室、海住山寺。
アイヤー!と意味不明に感激するのは、彩色鮮やかな四天王像
図鑑で何度も見たあの(どの)四天王である。
グリーン持国天、レッド増長天、イエロー広目天、ブルー多聞天。
後補ではないかと思うほど、それぞれの顔色が鮮やかである。そして、かっけ―かっけー。
感激なのは、この4体、大きさが40cmほどしかない。1/48スケールのガンプラほどだ。
てっきり等身サイズかと勝手に想像していた。
この迫力は、細部まで彫りこんだ造形の妙か、尊像に宿った生命力か。
自室に飾りたい。推定20億くらいかな??(バチアタリ;)

第参室、笠置寺、
第四室、浄瑠璃寺と岩船寺。浄瑠璃寺からは多聞天を請来。この邪気、正面を向いて頬杖ついてヤラシイ笑みを浮かべている。
第五室には、南山城の古寺と題して、禅定寺や寿宝寺、蟹満寺、神童寺、観音寺から等身の像がならぶ。
神童寺からは、奇妙な不動明王、通称、白不動さんがいらっしゃった。

この不動像は、弁髪は垂らさず、両目は見開いている。
上半身は裸、下半身の裳は両ひざ頭を見せて身につける。
この尊像は、かの天台宗寺門派の祖、スーパーパワー円珍が感得したという黄不動さん(六本木で2009年に遭遇)と関わりがあるとか、ないとか。
しかし、顔面パーツはアンバランスに中央に集まり、ダルビシュ様。
腹はぽっくり出てカッコいいとは決して言えない。ただ、パワーはみなぎっている。

2tを超える重量の蟹満寺釈迦像はさすがに腰が重く招聘できなかったようだ。
聖林寺の美人妹で有名な、観音寺十一面観音様も残念ながらパネルであった。

やはり、改めて会いに行くしかないですね。

明日は、奈良の街を探検します。



:静観荘 1912年築とか。ちょうど100年です。
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| 奈良・京都を見仏する | 18:07 | comments(3) | trackbacks(0) | pookmark |
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