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2009春の奈良見仏ツアー(1日目)/東寺・東福寺
2ヶ月前から密かに計画を練り、
日頃の生活を正し、嫁さんの機嫌をとり、
仕事に支障が出ないよう調整して、
行って来ました、4泊5日の見仏一人旅!!

思えば2年半年ぶりの古都入りです。
さー、今回もどっぶり仏像に浸ります。
浸りに浸りますとも。
ええ、ぼくちゃん仏像の事しか、もう考えませんよ!

ということで、GWを利用しての奈良見仏ツアーをレポートします。

今回のメインイベントは、興福寺北円堂 運慶作無著・世親ブラザーズと弥勒仏です。

僧侶の仏にはそれほど興味はありませんが、彼らは別格。
偉大なるスーパー仏師、運慶の作とあれば、なんとしても見ておきたい訳であります。


:兄、無著像は楽天の田中まーくんそっくり?

またサブテーマは、超小径車A-bikeを持って行き、
奈良の街、お寺さんをぐるぐる周っちゃおうです。


:これがA-bikeだ!(A-bike参考記事はこちら

大枚ハタイテ買ったはいいが、あまり活用できていなかったA-bike。
初めて見たときに「これは見仏に最適なモビリティだ!」と勝手に思い、いつの日か夕焼けに染まる古都でA-bikeで走る自分を夢見ていました

嫁さんからは、
「そんな大きなもの持っていくの止めておきなさい!」
「事故したらどうするの。そんなオモチャ自転車。」
「どうせ盗まれるわよ。」
との有り難い助言を制し、
「これは束の間の自由を手に入れる道具なんだ!絶対持っていく!」
とかさばる荷物を持って新幹線に乗り込みました。


:お得な「ぷらっとこだまエコノミープラン」(東京→京都@11,100円ビール付)


京都に着き、荷物をロッカーに押し込み、早速A-bikeで東寺(教王護国寺)へ。

■東寺、満喫コース

東寺では春期特別公開がおこなわれています。

このシーズンはいろんなお寺でご開帳がありウキウキであります。



伽藍、宝物館、観智院の共通券1300円を迷わず買い、はじめに金堂に向います。



東寺といえば、立体曼荼羅のある講堂が有名ですが、いきなり曼荼羅は食あたりをおこします。そして自分は、金堂の薬師三尊がかなりのお気に入り仏であります。

江戸時代、大仏師康正によって改められた薬師三尊は神々しく(?)、美しい。
ドレープが格調高い台座部周囲には眷属である十二神将が配置され、いかにも「ボスを支えてます僕ら」感がいいです。
日光・月光両菩薩の表情と肢体は艶かしく、薬師寺の尊像にも比肩する美しさと存在感です。へその法輪が超セクスィであります。

講堂内部の巨大な空間に並ぶ3体。香とカビの匂い。

東京にもたくさん素晴らしい仏像はいらっしゃいますが、こんな仏像を拝めるのはやっぱり上方だよな〜と感慨ひとしおでございます。

束の間の自由を与えてくれた理解ある嫁さんに感謝

さて、手動開閉網扉を出ると、気持ちよく晴れた空にそびえる五重塔。
東寺のシンボルです。



チケットを良く見てなかったのですが、塔内部も特別公開です。(通常は正月の3日間のみが公開日とか)

この塔も江戸時代に再建されたもので高さ55m、木造としては日本最高のもの。

初層内部は、中心の柱、これを大日如来と見立て、四方に東から阿弥陀、不空成就、阿しゅく、宝生の四如来、脇侍の菩薩像が配置されています。さらに4本の柱に八大竜王、側壁には真言八祖が描かれています。また、北側の須弥壇は板が外され、さらに内部である心柱と地面との接地部が覗けます。

諸尊の金箔は、塗りが厚く感じられます。
柱、壁の絵画はだいぶ古びていますが、創建当時の極彩色の世界を容易に想像することができます。仏像と装置(塔)で曼荼羅を表すのです。

ヤンキーのお兄さんお姉さん達が、
「こいつらみんなに賽銭投げなきゃアカンのか。どんだけ金儲けするんだよ!」
律儀に小銭を入れていました。

僕は共通券1300円で全て支払済みとします。


:パンフレットより

その後、境内を回って、講堂立体曼荼羅を拝み、旧食堂の黒焦げ四天王(昭和5年の火災で損傷)を見て、北側に位置する観智院へ。


:蓮池にはスッポン?

入り口には「五大虚空蔵菩薩像御守護」、「十三参り」の白い幟が春風にはためいています。

虚空蔵菩薩は僕とそして嫁さんの守り本尊(丑・寅)です。

前情報なしだったのでしたが、これは何かのご縁と鼻息を荒げて乗り込みます。



京都ちっくな庭園や襖絵をチラ見して仏殿へ向います。

ご対面。



床の間に本尊五大虚空蔵菩薩像が並んでいます。
向って右から、それぞれ獅子、象、馬、孔雀、金翅鳥(迦楼羅、ガルーダですね)に乗った珍しいグループです。

尊像の前に行くとライトアップされます。
色彩はほとんどなく、全体が黒くぼんやり光っています。
大きさは1.8mほどでしょうか。

唐時代、長安青龍寺から恵運という坊さんが持ち帰ってきたものらしく、面長で細身、大陸系の雰囲気です。



お寺の方の説明によれば、空海は室戸岬の波打ち際の洞窟にいて、この像にお祈り「虚空蔵求聞持法」なる超人的能力を獲得し、その後密教真髄を体得したとか。

であれば、僕もそれにあやかりたいです。

ただし、100万回も真言を唱える気力も体力もないので500円で五大虚空蔵菩薩御影を購入し、言われたとおり自宅の西側貼っておく事にします。



最後に宝物館へ。

ここでは、会いたいような会いたくないような複雑な想いになる仏、国宝兜跋毘沙門天が収められています。

強烈な個性、親しみ難い容貌、とにかく宇宙人ぽくてコワイのです。

吊り上った眉に、見開かれた目、歯を剥き、向って右下方向を睨む。
毘沙門天を下から支える地天女は何者か?
二鬼(ニランバ&ビランバ)はマンガチック過ぎないか?
衣装も独特で胴回りが細すぎではないか?
唐請来の守護神とはいえ、意味不明な点が多く、見ていて落ち着かない。


:こわーい

個人的な感想ですが、仏には、

(A)自分が好きな仏像。自宅に欲しい仏。
(B)どうでもいい仏像。そそらない仏。


だけでなく、

(C)怖い仏像。二人っきりにはなりたくない仏。


と3つのカテゴリーに分類できます。

この兜跋毘沙門天は写真集で見たときから、カテゴリー(C)です。
このほか、旧食堂本尊であったモッテリした千手観音(約6m)やファンキーな八部衆面など見どころ満載です。


■さてお次は、東福寺です。

東寺を出て、九条通を東に向かい、鴨川を越えると到着です。

奈良の東大寺と興福寺になぞらえようと「東」と「福」の字を取り、大伽藍を造営したい!と考えた摂政九条道家のイージーなネーミングが光ります。

創建当時は、本尊に15mの釈迦如来、7.5mの両菩薩像の大三尊があったそうですが残念なことに明治に燃えてしまったそうです。ただ現在でも三門、本堂、方丈、庫裏などからなる主要伽藍を中心に25の塔頭寺院があります。

塀で囲まれた内部は、いかにも京都らしく、本堂から通じる廊下がそのまま屋根付きの橋となった通天橋はとても風情があります。









受付で「仏像が見たいです!」と申し出ると、ちょうど名宝展をやっているからそっちに行きなさいと薦められる。境内奥の光明宝殿というところで「東福寺のみほとけ」という特別展示をやっています。ラッキー!!



入場料1000円を支払い中へ。

思いの外せまい展示室。
第1室には釈迦三尊像や涅槃の図画や瓦などが。
第2室には丈六定朝様阿弥陀坐像や天井めいっぱいの金剛力士像(運慶作と伝わる。違うと思いますが、なかなかカッコイイ)などが展示されています。

でおしまい。

せっかくA-bikeでやって来たのに、1,000円でこれだけとはちょっと物足りない。

出口で、「もっと仏像みたいんですけど・・・」

先ほどお金を払った女性の方に訊ねる。

「同衆院のお不動さん、すばらしいわよ。行ってみてたら〜。」

はい。行ってみます。

通天橋を再び渡り、すぐ。

200円を払い中へ。

丈六サイズ。デカイ!

辮髪はストレートタイプのオールドスタイル、一見して東寺の不動明王を模したものとわかります。

作者は平等院阿弥陀如来坐像の作者、仏像のスタンダードを作った定朝のお父さん康尚だそうです。

近づいてよく見てみれば、東寺のものよりバランスよく表情も生き生きとしています。

とくに羂索(我々を漏れなく救う命綱)を持つ左手の指。

その優美さはなんたるものか!


釘付けであります。


:パンフレットより

こちらの不動さんじゅうまん不動明王といいます。
「十」の下に「万」を書いて一字で「じゅうまん」と読み、十万の眷属(部下)を持ち、また土(地)を守るという意味があるそうです。

いやー、いいお不動さんです。

京都駅に戻り、いよいよ仏ワールド奈良へ向います。(続く)


おまけ:
見仏後、腹が減って駆け込んだラーメン屋「第一旭」。
お店は愛想のいいおばちゃんと職人さん4人。
豚骨のコクが効いた絶妙なしょうゆ麺。
自分はラーメン通でもなんでもないですが、旨かったです。
こういうの食べたかったです。





■リンク
東寺(フルFLASHの凄いカッコイイサイトです。)
東福寺
奈良のラーメン食べ歩き(奈良のライターnakaさんのHP)

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| 奈良・京都を見仏する | 23:22 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
ちゃんぶーさん、こんばんは。
早いものでお会いしてから一週間が経ちましたね。
ブログアップ楽しみにしていました。
ちゃんぶーさんのお陰で今までに無く仏像を
興味を持って見る事が出来ました。
人間と同じで、お顔にそれぞれの個性があって面白いものですね。
田中まー君、そっくりには大笑いしてしまいました。
東福寺は静かな佇まいでいいですね。
私もまた秋の紅葉のシーズンには、また訪ねたいと思っています。
それにしても拝観料が、何処でも高過ぎますよね。
一日パスでも作って定額で京都中の寺社仏閣が拝観出来ればいいですね。
では、奈良編を楽しみにしています。


| 鹿男 | 2009/05/09 11:14 PM |
鹿男さま

ええ、もう一週間ですね。
まだ旅行で見た仏の整理が終わってません。その前に記憶がだんだんと薄れていきます(泣)

拝観パス、大賛成です。
ゴールド会員とかww
| 見仏 ちゃんぶー | 2009/05/10 10:13 PM |
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