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興福寺創建1300年記念 興福寺仏頭展
芸術の秋、ひさしぶりの仏イベントで、東京芸大に行ってきました。


秋深まる上野公園を一人ぼちぼち歩けば、銀杏の潰れた実のニオイが鼻腔を刺し、それはそれは臭く物悲しいのであります。

会場は上野公園を抜けて、左手に折れすぐ。
いつのまにか黒田記念館の角地に上島珈琲ができている。並木道に溶け込みシャレオツなカンジ。


チケットは、金券ショップで100円引きで入手済みだが、阿修羅ファンクラブ会員割引などというものがあるのを後から知る。小生はもちろん会員であるが、まあ同じ100円引きだからいいっか。


会場に入ると、見事な光背を持つ弥勒半跏像が出迎える。
左右に光を放った姿が美しい。
その弥勒菩薩が普段納まっている厨子が展示される。
本尊が抜け出た厨子の内部には、興福寺の作った法相宗の高僧と四天王が鮮やかに描かれる。

法相宗は、もともとインドから高僧玄奘三蔵が伝えたという教義であり、「唯識」という言葉に代表され、一切の事物は、人が認識する内容によって、その存在が規定されている、という考え方が大きなテーマになっている。

唯識とは、個人、個人にとってのあらゆる諸存在が、唯(ただ)、八種類の識によって成り立っているという大乗仏教の見解の一つである(瑜伽行唯識学派)。

ここで、八種類の識とは、五種の感覚(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)、意識、2層の無意識を指す。

よって、これら八種の識は総体として、ある個人の広範な表象、認識行為を内含し、あらゆる意識状態やそれらと相互に影響を与え合うその個人の無意識の領域をも内含する。

あらゆる諸存在が個人的に構想された識でしかないのならば、それら諸存在は主観的な存在であり客観的な存在ではない。それら諸存在は無常であり、時には生滅を繰り返して最終的に過去に消えてしまうであろう。即ち、それら諸存在は「空」であり、実体のないものである(諸法空相)。このように、唯識は大乗仏教の空 (仏教)の思想を基礎に置いている。(以上wikipedia)

・・・なんのこっちゃ。

そういえば、法相宗をまとめあげた世親は、楽天まーくんにそっくりで、まーくんは、神の子不思議な子であり、つまりは世親の生まれ変わりであるに違いないというのが小生の持論。(→詳細)

で、浅はかな見識の自分には、まったく理解できないけど、その教えを仏典に作り布教に努めたことが版木に見て取れる。膨大な文字を丁寧に1文字1文字刻むその作業は、驚愕である。
興福寺には、その版木が2000枚以上も残っているらしい。

第二室へ進むと、今回の目玉の1つである板彫の十二神将が台座を模した4面に展示される。
この躍動感、この立体感。厚さわずか3cmの板に生き生きと彫られた十二神将はどういもこいつもファニーフェイス。きわめて高い技術力で制作されたと解説されても、ファニーフェイス。平安期だとこんなもんかね。

本丸の第3展示室へ。

広い空間、正面奥に、メインの東金堂、旧本尊の国宝薬師如来仏頭。
手前に、鎌倉期に慶派により制作された十二神将が立ち並ぶ。

この十二神将達は、ものすごくかっこいい。
波夷羅大将のダイナミックなポージング、キレた表情(赤眼に光っているように思える)は、格別である。鳥山明も原哲夫も手本としたに違いない。


奈良でお目見えしたときは、東金堂の須弥壇の上に並んでいた。
そのステージまでは距離があり、やはり薄暗い。
会場では、手の届きそうな場所で波夷羅大将が剣を振り下ろす。ライトアップもいい。
十二神将それぞれは個性的であるが、やはり自分の生まれ年である寅神が気になっちゃうわけである。


いいじゃん。

クールな表情、指を組み合わせた呪術を唱えるようなポーズ。
頭に乗る寅がウナギイヌなのはいただけない。まあ、いいか。


そして会場にいる人たちは、常に彼の視線を感じつつ、武将たちの姿を見る。
そう、白鳳の貴公子、(薬師如来)仏頭である。
仏頭なので、頭だけである。当然ながら。
それでも国宝になってしまう位の有名な”頭”である。

東金堂の本尊として祀られたこの像は、東の極楽、つまり瑠璃光浄土の盟主、薬師如来さまなんですが、平安末期は、戦乱の世になって、興福寺の同衆たちも武装して、もうめちゃくちゃやっていたみたいです。実は、この像も飛鳥の山田寺から強奪してきて、これからは興福寺の本尊だー、なんて言っちゃったらしいです。

15世紀初頭に火災にあって、焼け落ち、頭だけが現在の本尊の台座に安置され、昭和12に東金堂の修理の際に発見されたらしい。びっくりしちゃっただろうな。

僕の中では、初対面から加藤登紀子だったが、改めて対峙すると男性っぽい。
裏手にぐるっと回ると、水平がずれて、左側頭部が大きく陥没し痛々しい。
もしも人間も1000年を生きながらえることがあったら、たぶん体はグニャグニャで人としての原型を留められないだろうな。もしもの話だけど。

:登紀子バッチ200円

一つ勘違いしていたのが、この仏頭展では、もっと多くの仏頭に出会えると思っていた。
興福寺には、登紀子だけでなく、国宝館入り口に巨大な仁王像の仏頭や、近年運慶作と言われている白毫のない美しい仏頭がある。
そういえば、上野大仏も顔面だけの仏頭だ。

もっと激しく仏頭オンパレードのイベントを期待したい。

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| 仏を知る | 19:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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