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2011GW 春の見仏 その3 /奈良東大寺周辺

5月1日

朝起きて、東寺の日光菩薩に会いたくなり京都へ。

東寺は、日本における密教のルーツ。
弘法大師空海が開いた真言宗総本山です。

拝観受付横の気になる土産屋さんを横目に、まっさきに金堂へ。
講堂ともに両建物のスケールは何度見ても壮観ですが、現在その講堂は外壁を修理中。


:新商品帝釈天ポスター100円

もったいぶって金堂にそのまま入らず、お堂を一周しようと南側へ回る。

遠方から来たという車椅子のおばあさんのために、お寺の人が特別に巨大な扉を開いて薬師さんを見せています。
ありがたいありがたいとおばあさんがいうので、僕もありがたい気持ちになりました。


中に入り、1年ぶりのご対面

あー日光菩薩。ラブ。


GW中は、春季特別公開で国宝館では、「東寺の五大尊像-怒りの群像-」展というそそるタイトルの催事をやっています。

東寺の所有する日本最古、いわば全ての原型となっている五大明王の仏画を中心に、毘沙門天や大黒天などの天部を「静かな怒り」、明王を「爆発する怒り」とテーマ付け。

説法でよく聞く、我々の三毒(貪(むさぼり)・瞋(いかり)・痴(おろかさ))を戒めるのが彼ら、元を正せば、その本尊の教えを表現したものと説明されますが、これらが作られた当時は、緊張関係にある他諸国からの侵略や天災や病気など、ヒトの力ではどうにも成らない、得体のしれないもの、ことに対して人間はずーっと祈ってきたのです。

怒りを生み出し、それを祈る。
そして、その怒りはひとの行動の原動力となる。
僕が嫁さんに怒られ続けているように。(ナンノコッチャ)

仏画の他にも、エキゾティックな兜跋毘沙門天立像や大黒天立像、愛染明王坐像などイカした仏像も展示されています。

:ムーッ


弘法さんの露店をしばらく物色して、バスにのり東福寺方面へ。

泉湧寺前でバスを降り、泉湧寺方面へ進むと門前左手に即成院があります。こちらには現世極楽浄土とよばれる阿弥陀如来坐像と二十五菩薩坐像が祀られています。

拝観料は無料ですが、500円を払うと内陣へ入り特別拝観できます。
これだけのスケール、ブツ量で祀られているのは、三十三間堂か目黒五百羅漢寺くらいでしょうか。


:クラスの記念写真のよう



泉湧寺山門をくぐるとJR東海のCMのようなしっとりとした情景になります。

戒光寺も入り口は開放され、どうぞ拝観くださいと迎えいれてくださいます。
小さなお寺で観光寺っぽくない雰囲気ですが、こちらの丈六釈迦立像は強烈です。

2棟が連結した独特な形をしたお堂天井いっぱいまでに立ち姿のお釈迦様。
身丈約5.4メートル、台座から後背部を入れると約10メートルのビッグ釈迦。
1丈6尺は約4.85メートルでお釈迦様の正式な身長だと言われています。(そう言われてるんです)

運慶・湛慶親子の合作らしいですが、金色の体が光輝き、髪や口唇、衣装の色彩も美しく、光背においては三越本店の天女像のように、極彩色のウネウネ様式です。
明らかに宗様式の影響が強く、大陸の貴族的な面持ちで、螺髪が大きく、爪が長い。

さらに、顎から、赤いシミが流れている様に見えるのは、血の跡だという謂れ付き。
後水尾天皇が即位争いに巻き込まれ暗殺者に寝首を掻かれた時に、このお釈迦さまが身代になったということから身代わりのお釈迦様と呼ばれています。

なんとも不思議なオーラに、完全にノックアウトされちゃって、甘茶を何杯もおかわりしちゃいました。

:ちゃらら・ちゃらら・ちゃらら・らーらった♪

:丈六!

:京都のおでかけ公式マガジン P-sideより

この先には、真言宗泉涌寺派総本山である泉湧寺となりますが、諸事情により引き返します。

JRで奈良まで戻り、国立博物館へ。

昨年1300年祭に合わせて、本館は「なら仏像館」というブランド名がつけられ、内容・展示方法もリニューアルされちゃいました。


従来の西玄関は閉鎖され、東口から入ります。
照明がいまどきのダウンライト式にかわり暗いです。

中央第一室には、先般上野で開催された東大寺展にて瞠目であった西大門勅額が目の高さで間近に見ることができます。額に飾られた梵天・帝釈天・四天王・金剛力士の八体の彫刻をじっくり心ゆくまで楽しむ。

第三室には、特別公開として法華堂の金剛力士像二躯がズンと立っています。
平成25年春まで法華堂諸尊の修復事業のため、山から降りて避難してきた二人です。

奈良時代に作られた脱活乾漆造の3メートルを越える巨像です。
この2体に睨まれ、体は硬直状態に。

永い時間をかけて蓄えられたパワーが尋常じゃありません。


横や背中側へ回ったり、下から覗き込んだり、法華堂では見ることができなかったディティールに近づけるのも博物館展示の良いところ。
修復事業後は、法華堂へお戻りなるのでしょうか。。


興福寺国宝館もプチリニューアルしたので覗いておきます。

2009年における展示会の入場者数で世界一に輝き、いまでは伝説となった阿修羅展。
凱旋した八部衆は、ガラスケースから抜け出し、ステージに並べられトップアイドル扱いです。
閉館間近にも関わらず、さすがに大人気!



ホール中央には、これまでどおり旧食堂(現在の国宝館)本尊である巨大な千手観音菩薩立像が立ち、その正面に阿修羅像が対峙する構成が面白い。
我々はその間にたって、彼らを拝むのですが、二人の視線には触れることは出来ず、ちょっと寂しい思いをします。

ちょっと寂しい一人旅。またそれも良し。

Share |
| 奈良・京都を見仏する | 11:41 | comments(9) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
私も4月末から5月1日まで、京都、奈良に行っていました。

どこかですれ違ったかな?
なにせ北のハズレの住人なんで、なかなか行けませんが、見仏は楽しいですよね。
| ぶんぶん | 2011/06/07 6:47 AM |
ぶんぶんさん

コメントありがとうございます。
この時期の見仏はサイコーです。
一人、思うがままにブツを拜みまくります。

ちなみに北のはずれってどちらですか?
| ちゃんぶー | 2011/06/09 10:43 PM |
北のハズレ……北海道です。
海を渡らないと見仏ができません(涙)

去年までは、仏像というよりは、お寺をまわる事が多かったのですが、突然、仏像好きになりまして、見仏しております。
見仏歴は浅いです。
| ぶんぶん | 2011/06/11 6:54 AM |
ぶんぶんさん

北海道なんですね。
やっぱり北海道には仏像は少ないですか?
北海道大観音、見たいですw
今後ともよろしくお願い致します。
| ちゃんぶー | 2011/06/11 9:16 AM |
北海道大観音!

なんだか嘘くさくて……(笑)

北海道でも、色々な仏像はあるのでしょうが、どうしても見たい!って言うのはないですね。

仏像好きだと言うと笑われる環境にある私です。
これからもよろしく。
| ぶんぶん | 2011/06/11 7:46 PM |
東寺素晴らしいですよね、私は本堂と金堂しか拝観したことないので、興味深く記事読ませて頂きました。
しかしこの移動量、一日フル稼働ですね、凄い!
さらに後日高野山にも行かれてるし!
どうも近くに住んでいると「また今度」「またいつか」と、
日よってしまいます。反省です。
| vio | 2011/06/12 7:58 PM |
VIOさん、お近くなんですね。羨ましい限り。
でも、近いといつでもいけるのでそんなもんですよねw

東寺の日光菩薩は、今、ナンバーワンに好きなのです。
去年、一昨年と春には訪れています。

■やっぱり東寺でガツンをしたい(2010GW)
http://kenbutu.chan.boo.jp/?eid=1032797

■2009春の奈良見仏ツアー(1日目)/東寺・東福寺
http://kenbutu.chan.boo.jp/?eid=953896

もうすぐ東京にも「立体曼荼羅がやってくる!」と前振りですが、やっぱり本場で見るのが一番ですね。

■空海と密教美術展
http://kukai2011.jp/event.html

| ちゃんぶー | 2011/06/13 1:02 AM |
ちゃんぶーさま

泉涌寺にも非田院にもいきましたが、即成院にも戒光寺にも行ってません。
まだまだですね。


5月1日、午前中に興福寺に行きましたが、国宝館はすごい人でした。
入るだけで、何分……いや何時間待つのかなぁと、仏像人気は凄いものだと感心しましたが、 北円堂はあまり人気なかったです。
素敵だったのに。
| ぶんぶん | 2011/06/15 7:15 PM |
ぶんぶんさん

こんばんは。
やっぱり阿修羅は絶大なる人気者ですからねー。
一昨年の上野での阿修羅展は、すごいことになっていました;

http://kenbutu.chan.boo.jp/?eid=945438

北円堂は場所的にも人通りが少ないですし、坊さんの仏像はマイナーですよね。僕にとっては唯一無二、最高にお気に入りの場所ですが。

では、
| ちゃんぶー 見仏記 | 2011/06/15 10:36 PM |
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