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2017GW オッサンたちと行く春の見仏 その2 /東大寺

JUGEMテーマ:旅行

奈良の夜は早い。


鞍馬から下山し、WD氏と別れ、近鉄奈良へ着いたのが20時過ぎ。
商店街のシャッターの多くは下がり、チェーン居酒屋程度が開いている。

 

「TKGさんどこですか?近鉄奈良駅で合流します?」
「お前こそどこだよ。もう宿じゃないの?」
「二月堂、めっちゃ夜景がきれいです。」

 

撮影:SSKくん 二月堂より夕日を望む

 

カメラ好きにして結構ロマンチストなSSKくんはこんな遅くに二月堂に上っている。
カップルの会話を聞きつつ、写真でも撮っているのか?

 

「鹿に食われないように早く下山してこい」

奈良旅の定宿にしている静観荘に荷を下ろし一息ついて、S君も戻ってきた。

 

「もう遅いからメシは近場で済ませよう」

選択肢はあまりない。
だが、ある。

 

「以前から気になっていた居酒屋のようなお好み焼き屋があるので覗いてみよう。」

21時を回っている。

 


おばさん一人、客はいない。
店の名前は「幸(さち)」。
良い店名だ。

 

「まだ、いいですか?」
「どうぞ、もう閉めることだったよ。」

 

鉄板カウンターである。
関西では、このような個人で切り盛りしているお店は当たり前にまだあるのかもしれないが、なんともいい感じ。
おばさんは、ややぶっきらぼう。店じまいして寝るところだったに違いない。

 

「何にするの」
「じゃー、肉玉、モダン、モダンはソバが入るやつ?俺は、やきそばも食べたい、豚やきそばにミックス・・」
「ちょっと、順番にたのみなよ」
「お好み焼きが、豚、ミックス、モダンの三枚。そしてシメに豚焼きそば2玉」

 

そんな感じで、おばさんが手際よく焼きはじめ、僕らは瓶ビールを呷る。
おばさんは焼きで忙しいので、ビールのお替りは自分らで冷蔵ボックスから出す。

 

 

 

 

 

小さい時分に、地元の駄菓子屋に1つだけ鉄板があって、叔父はおやつの時間になるとそこで240円のイカ入りのお好みやきと瓶ビールを嬉しそうに食べていた。

僕は、大きなエビせんべいを二つに小手でピシッと割って、おばさんが焼いた目玉焼きに、ソースぬって、カツオと青のりをまぶし、そのせんべいで挟んで食べた。
通称、卵せんべい。

 

そんな思い出話をしながら、焼き上がりを待つ。

疲れた体に粉モノがうまいことうまいこと、この上無し。

 

満腹となって、銭湯に立ち寄り、就寝。

 

※ミネラルとは何か?おっさんの出汁はしっかり出ていそうだが・・

 

翌日は、何はともあれ東大寺である。
D君は、「俺仕事休めないから、この旅では1泊しかできない。でも奈良に行きたい。」ということでの参加である。
しかも修学旅行を含め、東大寺には来たことがないという。

 

朝、早めに起床し、昨晩摂取したカロリーを消費すべく、春日大社を参拝して後、若草山に登る。
一番高い展望台まではかなりあるため、D君のみが思い出作りのために挑む。
僕らは下で寝っ転がって彼を帰りを待つ。

息を切らして戻ってきたところでそのまま下山し、南大門、東大寺、資料館、興福寺東堂、中金堂再建特別展示を駆け足で見てまわる。
見仏としては奈良国立博物館でやっている「快慶展」こそが目的であるが、見物ビギナーの2人に付き合わせる訳にもいかずなにより自分のペースでゆっくり見たいため別日に設定する。

 

巫女さんにトキメク

 

鹿に和む

 

南大門に圧倒され

 

時を超え想いに触れる

 

現役のメダル刻印マシーン(8bit)、謎のキャラクター

 

ノリで作る(メダル400円、チェーン(キーホルダー)200円、刻印30円)

 

ランチは奈良ホテルでカレーと決めていた。
天理在住のサイクリスト、TKIさんと合流する。

 

TKIさん、ラウンジで寛いでいた。今回は自転車じゃない。聞けば仕事上がりで来てくれたそうだ。

 

おっさん4人、メインダイニングの三笠にて「ビーフカレー(2,200円税サ別)」を注文する。
バナーがこっくりした欧風、さらにマンゴを入れて甘みをだした極上カレーである。
一口食べて、甘露。うまみと香りが脳天を突く。
二口食べて、病みつき。おいこれ止まんないぞ。
三、四、五口食べて、ややクドイ。
満腹、贅沢である。

 

 

TKIさん「せっかくだから、オッサン4人でドライブするか?見晴らし良いとこ行こう。」
レクサスの高級車で砂利道の登山道を駆け上がる。
その行先は若草山の展望台だった。
朝、DT君自走で登ったところだよねw

 

 

眼下には奈良の街並み、遠くに明日訪問する三輪三山の山山が連なる。
そしてDT君は充実した笑顔で帰っていきました。

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| 奈良・京都を見仏する | 16:21 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
2017GW オッサンたちと行く春の見仏 その1 /鞍馬寺

「僕も奈良いきたいよー」と同期のD君に言われたのは今年の冬だったか・・

 

いつもどおりJR東海ツアーズのぷらっとこだまプランで4時間。
京都の駅に降りたつと初夏の陽気というよりは、蒸した空気が暑苦しい。

 

三年ぶりにやってきました古都、オッサンたちでいく仏像めぐりツアー3泊4日の旅です。

 

 

新幹線の中、チケットおまけの缶ビールを飲みつつ
「Dちゃん、どこ行きたい?やっぱり三十三間堂とか、清水寺とか、あと東寺とか、修学旅行お決まりコースかね?」
と探りをいれると
「俺、鞍馬寺がいい」
と返答。

むむむ、さすが目のツケドコロが斜め上。

 

鞍馬寺かー、どこだっけ?


鞍馬の天狗、牛若丸、あと有名な毘沙門天さんがいらっしゃったよね。

ちょっと遠くないかな?
でも天気もいいし、山寺の新緑はきっと気持ちがいい。
スタートとしては、ふさわしいじゃないかということで、目的地は鞍馬寺で決定です。

 

され、京都でもう一人のオッサンと合流です。
SNSで知り合ったWさん。


もともとmixi時代からの仏友で、「いつかいっしょに見仏しましょうねー」と言葉を交わしてきたのですが、ついに実現しました。
ということで、仏マニアのオッサン2人とそれほどでもないオッサンの3人で出発。

 

京都駅南口から塩小路通を東に向かうと鴨川を渡ってすぐ、蓮華王院三十三間堂の裏(正確には表か?)を通過する。
荷物が重かったこともあり、歩きはじめて数分で汗がでる。
東大路通にぶつかって南に下ること数分、
「はも料理 魚市」に到着。

 

※公式HPより拝借

 

まずは腹ごなしをします。
「京都といえば鱧。ハモ食べたいのだよねー。」というDちゃんのリクエストに応えて予約してあります。

 

ハモってうまいか?
梅肉ソースの味しかしないイメージ。
どうせ食うならウナギのほうがいい。
いやむしろ鰻は大好物。
しかも季節的は出始め、旬ではない。

川床で艶っぽい女性と一緒にいただくならまだしも・・

でもDちゃんはどうしてもハモがいいと言うし、僕もこれまでちゃんと鱧を食べたことがなかったなー。
お店の佇まいからも信頼できそうだし、まあいいか。

 

暖簾をくぐると「おいでやす、ようこそ。」と愛想がいい。
ちょっとテンションがあがる。
鱧の落とし御膳3,500円をいただく。


まずはビールで火照った体をクールダウン。

厨房から、ザクザクと鱧の背骨を切っている小気味いい音が聞こえる。

そして、待つこと15分。

 

 

では、その鱧の落としをいただく。
二倍酢にワサビをのせて、ハムハムハム・・・
白身はたんぱく、皮の部分は、ぐにゅっとした触感。
骨切りがきちんとされているので、ほとんど意識できないほど。
魚身の風味がほんのり薫。

・・・・うまいか?

・・・・おや?

この風味を味わうことができない自分の舌を恨む。

3人の感想も弾まぬままにそそくさと店を出る。

 

 

「Dちゃん、どうだった?ハモ。」
「うーん、皮がいいね。」
「・・・まあ、いいや」

 

東福寺から出町柳まで行き、叡山電鉄(なんと良いネーミング)で鞍馬寺へ。

 


車両両窓がパノラマで、席も外側を向いている。みるみる緑が増えていく。
30分程度で終点鞍馬駅に到着。これほどお手軽に霊気満ちる場所に来ることができるとはすばらしい。

 

 

駅をでると大きな天狗がお出迎え。

雪で鼻が折れてしまって治療中だったことが海外で話題になったお方です。

二人組のお嬢さんが巨大な天狗の前で自撮りする。

その姿を見ているだけで、ワクワクするオッサン。

 

 

本殿まではかなりきつい山道、階段を上がっていく必要がある。
さすがにオッサンにはきつい。そこは無理せずロープウェイに乗る。

 

※公式HPより拝借

 

狛犬ならぬ虎があちこちにいます。モンスターっぽい造形が秀逸。
本尊毘沙門天のお使いで、毘沙門天さんは、寅の月、寅の日、寅の刻に出現するからだそう。

ふーん。

 

 

 

本殿参拝広場(金剛床というらしい)の中央には、パワースポットの目印としてがある。
「宇宙のエネルギーである尊天(毘沙門天)の波動が果てしなく広がる星曼荼羅を模し、内奥に宇宙の力を蔵する人間が宇宙そのものである尊天と一体化する修行の場となっています。」らしい。

 

Dちゃん、パワー充電しています。

 

本堂横、光明心殿には、松久朋琳作護法魔王尊を奉安されている。
いかにも山岳信仰っぽい。
こちらがサンスクリット語で「サナートクマラ」。鞍馬の語源になったとか、金星から650万年前に地球の悪魔を退治するために飛来したとか、すごい物語になっている。

 

 

「銀座くらま会」と天狗の顔になっている。いわば顔文字はこのころから日本人は使っている(´・ω・`)

 

さて、その先は奥の院への入り口。

危うく、スルーしそうになりそうなくらい看板も目立たない。
オッサンたちの顔色にやや疲れが表れているのが否めないが、肝心の毘沙門天、まだ見ていないよ。
少し先に進むと霊宝殿(鞍馬寺博物館)の看板が。250円払って中へ。

 

1階は、鞍馬山自然科学博物苑展示室。鞍馬の動植物の標本やパネル展示だけでなく、地質学、宇宙エネルギー?と小部屋ながらもスケールがデカい。館長の念いがギュっと詰まっている。
2階は、寺宝展観室として絵画・書・工芸・考古遺物、義経関連グッズが展示。

そして、3階が仏像奉安室。
国宝の毘沙門天三尊像に加え、等身サイズの毘沙門天立像が他に4体、まさに毘沙門ルームとなっている。
いずれも武将の格好をした厳つい姿だが、財宝の神。「よく聞く所の者」という名前の由来から四天王メンバーに入ったときは多聞天となる。
その国宝の毘沙門天は、左手は額の上にかざして眉間にはしわを寄せ、遠くを見つめている。北方警護に余念がない。
そして毘沙門天さんの目の表現がすごい。どうしたらこんなデザインを創造できるのか。

 

※公式HPより拝借

 

霊気とフトンチッドを体いっぱい吸い込んで下山。

 

途中にある由岐神社。

ご神木がすっと青空に伸びその姿からパワーが放出される。

そして我々の体内を渦巻いているのが見える。

でもオッサンたち3人は、ちょっと疲れたので、駅前の茶屋でしるこを飲んで一休み。


着信がある。その録音メッセージ、

 

「ちゃんぶーさん、電話つながらない。先に奈良に向かいます。」

 

もう一人のオッサンと合流する予定だったが、霊気と陽気で忘れていたww

 

土産屋も充実。巨大な天狗面も充実。

 

どこぞの商店街の看板にも天狗パワーが宿る。

 

先に奈良に着いたオッサンSくんと合流すべく、先を急ぐ。

 

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| 奈良・京都を見仏する | 07:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
インドの仏は生命そのものであり、カレーはその源である

なにやら題字が手塚治虫氏のブッダを彷彿させる今回のイベントはインドコルカタ(旧カルカッタ)博物館所蔵のインド仏教美術を代表する作品の数々である。

ホームページ:

上野のトーハクで小展示室での開催かと思いきや、本館横の表慶館での開催である。
僕の知るかぎり、仏像関連のイベントでここが会場になるのは初めてのことじゃないかと、少し違和感を感じる。なんせ重厚な洋館にインドは合わないでしょう・・・


仏教美術の源流ってことで、普段よく目にする木彫仏からは遠くかけ離れている。
仏像誕生以前、ブッダは、法輪や菩提樹や塔で表現された。それはブッダ自信が、偶像化を戒めていたと言われるが、紀元前のそれはさすがに”らくがん”みたいな造形でしかない。

ところがである。
10世紀頃のレリーフは、とても繊細な彫刻が行われる。
いやレリーフではなく、レリーフ状であるが彫刻は、背面も含めた立体になっており、中には、後頭部がベースから、にゅっと伸びて現実より奥行きが拡張されているものもある。

素材は玄武岩であり、黒光りした鉛のような光沢を放ち美しい。
そしてギリシャ彫刻の影響を強く受け、中には西洋の像に近い。インド人はコーカソイドなんだと改めて納得する。だから会場も洋館なのだろうか。

「仏伝 誕生」

釈迦のママ上、マーヤー像である。
腰をくねらせた三曲立は菩薩の妖艶な雰囲気を醸し出す。
釈迦はその脇から生まれた有名な逸話のシーンである。
なぜ脇から生まれたのか?まあそのほうが特別な感じだし、生理は中々表現にも困るしという解釈であるが、この像の脇を眺めているとだんだんエロい感じになる。
ネットの住民の方々には脇が大好きな御仁も多くいられるが、なるほどそういうことかと。
しかし、スッポッと軽やかに抜け出る釈迦が面白い。


仏教の教えがだんだんと広まっていくと土着の信仰、その神々と融合し、いろいろな尊格が生まれる。詳しいことはよくわからないが、喧嘩をしあうのではなく、お互いを取り込み、都合よく解釈することが経済的なのであろう。

11〜12世紀の作例では、密教における多種多様な仏像が見られる。

「摩利支天像」

イノシシ8頭が運ぶ猪車に乗った、なんとも勇ましい女神である。
三面4臂でそのうちの左面がなんとイノシシでる。
護身、隠身、遠行、得財、論争勝利を象徴するが、そういえばアメ横二木の菓子の上には、摩利支天を祀ったお寺さんがある。日本でも、特に江戸時代において人気の神様であったらしい。二木の菓子の繁栄は、このマリシのお陰か。マリシ!!


「尊勝仏頂坐像」

尊勝仏頂とは、如来の肉髻を神格化したというややこしい仏。
チベットの仏像や仏画によく現せられているが、
このビハール出土の尊勝仏頂坐像は、他のどれよりも美しい。
三面頭上の肉系はストゥーパのようでもあり、その周囲を仔細な装飾が盛る。そう盛っている。耳とうは大きく華やかで、とってもエキセントリック。


インド仏は男性神も女性神も、セクシーであり、体内に生命力が充満し、弾けるような力があると改めて思う。

さて、グッズコーナで絵葉書3枚(@110)と真っ赤な姿をした八千頌般若波羅蜜多経女尊がパッケージを飾るレトルトカレー(@630)を買う。(製造元は小樽市・・)
つまるところインド=カレーでいいじゃん、との安易なコンセプトに惹かれた。


●寄り道

三島にある天竺堂は多数のチベット仏教グッズを取り扱う専門店
上野松坂屋の美術画廊で即売会を5月5日(火)まで開催中である。
鮮やかなタンカは、眺めるだけで宇宙を感じる。そして、とっても高価だ。



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| 仏を知る | 19:48 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
高野山から八大童子が東京にやってきた!

高野山開創1200年記念 高野山の名宝展

この秋、高野山から八大童子が東京にやってくる!!

ということで休日朝のギロッポン、ミッドタウンのサントリー美術館。
建物全体に高級感ただようブティックのいい匂い。人はあまりいない。3Fまでエレベーターで上がる。ゆったりと薄暗い空間に踏み込みます。

数年前、大本山めぐりをした折、高野山の霊宝館では、清浄比丘(しょうじょうびく)童子のみの展示であった。がっくりした記憶が残る。今回は、8人揃ってフルメンバーでの登場です。
これはひと目拝観しておかねばと考えていたら友人から招待券をいただいた。
ありがたきしあわせ。

入り口には、等身の弘法大師の尊像が佇む。

ある行者がこの大師像を30年以上、毎日礼拝した。その1万日目、行者の夢に大師が現れ、優しく顔を向けて「萬日の功、真実なり」と語りかけられたという。目覚めた行者が大師像を見ると、なんと、首を傾けておられた。以来、この大師像は「萬日大師」と名付けられ衆生の最も身近にいて、満願を 叶えてくれる霊像として崇められているということです。

手には金剛杵を握り、グリっと手の内側を外に向けている。
悪霊めら、来るなら来てみーとヤーさんのように、ドスを見せつける。
法衣の彫りは浅く、全体の重量感がすごい。首が太く、中身がギッシリつまっている感じ。
顔は童子のようでうっすら笑っているようにも見える。優しさとともに、強い霊力を感じます。たぶん霊感強い人が拝んだらすごいパワーに近寄れないじゃないかな。僕はないけど。

そういえば数年前に同じく、ここサントリー美術館で開催された三井寺展でも円珍さんのパワーはすごかった。おでこからバワワワーッって感じです。

尊像の横には書がある。
空海直筆の聾瞽指帰(ろうこしいき)、国宝です。
内容は儒、道、仏三教について論じ、仏教がいかに素晴らしいか説いているものらしい。
意味は分からないが、1文字1文字が力強く、生き生きとしている。こんなふうに書が書けたらとてもかっこいいな。習字七級の俺、通信教育でも受けようかと感得します。

他にも宝具である金剛杵の陳列や、唐に渡った際に、一緒に船で渡った貴族のお偉いさんが入国を拒否られ、空海が書を書いて、許可された蒔絵など、興味深い、まさに名宝の数々。

第二室に入ると、細々とした諸像や曼荼羅が並ぶ。
ダイナミックで優美な執金剛神立像(重文)は、近年の調査で快慶の作であることが有力視されているそうだけど、あまりにも奇抜な造形のため、「えー、快慶さんは、こんなはっちゃけたデザインしないよー」と反論している学者がいるとか、いないとか。


中盤のメインは四天王像(これも重文)。
これらも快慶作です。広目天の立ち姿は、まじ、ちょーかっこいいです。
ただ、展示が暗い。位置が低い。影になった細部が見難い。
高野山受けた衝撃がこの展示では感じ得なかった。

第三室、円形の空間に八大童子が並びます。
八体のうち、指徳童子と阿耨達童子を除く六体が運慶の作とされている。
カバーにもなっている五髻の制多伽童子は、矜羯羅童子とともに不動明王の眷属としてよく表現されるけど、他のメンバーはあまり知られていない。ともに不動明王(大日如来)の霊力(絶対の知恵である四智と金剛界大日如来の周りを取り囲む四波羅蜜(しはらみつ)菩薩の役割、あ4つの教えと4つの行い)を示すようだけど、本作の作例は見たことがないです。

初めて書籍で彼らを見た印象は「アニメ」でした。
そして、実物と対面した印象は「リアル少年」でした。

運慶お得意の玉眼の効果はもちろん、瑞瑞しい肌のハリ、今にも声を出しそうな引き締まった口もと。「おっさん、何見てんだよー」とかね。

やっぱ女人禁制の大本山では、こんな美少年の像にニーズがあったんでしょうかね?誰が、どのような想いで、この8体の尊像を発願したのでしょうか?気になります。

限定ポストカード:180円

左から、指徳童子、恵光童子、矜羯羅童子、制多伽童子、烏倶婆我童子、清浄比丘童子、恵喜童子、阿耨達童子



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| 仏を知る | 19:51 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
日本国宝展 トーハク2014秋

なんかですね、書店にいくと和モダン系雑誌がやたらと国宝ブームといっているわけです。
1990年と2000年に続く、第三回目。過去で120万に動員したぞーとホームページでいばっているわけです。

パンフをみると、今回のアイコンは、京都三千院の来迎菩薩と奈良安倍文殊院の善財童子。うーん微妙。国宝展を名打って出るのであれば、会員ナンバー一番の広隆寺弥勒菩薩あたりを召喚しないと目標動員数を集客出来ないんじゃないかと、好き勝手なことを思いめぐらして会場へ。

朝9:30。開館時間ちょうどに到着。そこそこの列。
10分程度、入場までかかりました。


混雑を避け、土産やをざざっとチェックし、第二会場へ入り、書物ゾーンや掛軸ゾーンを足早にやり過ごして、最終展示室を目指す。

ゾーンは、祈り・信じる力をテーマに区分けされている。
この無理矢理感もちょっとつらい。

空き空き状態で、第三コーナーを曲がると、展示室中央にドドーンと元興寺五重小塔がそびえ立っています。小塔とはいえ、高さは5メートルを越え、細部まで本格的な造りによって建築物として国宝認定されています。実際のサイズの10分1雛形であったみたいです。

で、メインゲスト「勢至菩薩坐像と観音菩薩坐像」の来迎ペア。
ホームでは、阿弥陀三尊像の両脇侍像となり、浄土に召される高貴な方々をお迎えにくる姿で祀られる。本展示において、本尊はお留守番。タペストリーに印刷され掲げられる。


間近でみるとかなりの迫力です。あー、もう迎えにきちゃったのねーと、極楽への楽しい旅立ちを思い描くと、嬉しくもあり、寂しくもある。人間の空想力には全く感心です。

レリゴーじゃなく、ライゴーで、僕も往生したいと思います。(なんのこっちゃ)


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| 仏を知る | 22:47 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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